第四話 巨大獣ゾゾゲゲ 死の沼作戦 7
そしてまた番組後半の時間がやって来ました。
そう言えば地方局での再放送の場合って大体地方の建築会社とかのコマーシャルが入るよな。
後は地元ホテルやショッピングモールのコマーシャル。
まあ地方局は今の時代でも夕方17時や18時をアニメの時間にしているのでこの再放送でアニメや特撮の名作を知る人も多かったと思う。
DVDやブルーレイディスクの無い時代はこの地方局再放送アニメがアニメファンの命綱だったとも言える。
LDやVHSは社会人でないとなかなか手を出せないような金額だったので。
だからとレンタルビデオショップ、調子に乗って借り過ぎると延滞金で下手すりゃ本体買えるぞって金額になる事もある恐ろしい物だった。
そんな事を考えている間に機動要塞ドグローンは関東の地方都市に到着した。
「ご主人様、目の前に大きな沼が見えます」
「よし、作戦開始!」
この巨大な沼のある地方都市、ここに大型の海外のアニメテーマパークを誘致する計画が有ったので今は工事の準備が進んでいる。
だが俺の知っている歴史ではこの誘致合戦、海沿いの寂れた漁村に軍配が上がり、今やその都市は誰もが知る世界中に知られたテーマパークの土地になっていた。
だがこのアニメの放送当時はまだ誘致合戦は結果が出ていなかったのでこの話が生まれたのだろう。
「よし、巨大獣ゾゾゲゲ、沼に毒液を流すのだ!」
「ギャッゲエエエエエッ!」
巨大獣ゾゾゲゲが日本一汚いと言われている沼に毒液を流した。
原作とは違い毒液タンクと攻撃用の溶解液は別のタンクにしているので、ゾゾゲゲは原作以上にメタボ体型が悪化している。
毒液の色は混ざる事無く、水の中に混ざっていっている。
そして俺達はしばらく様子を見る事にした。
効果が出てきたのは数時間後だ、生活用水等でこの笑いエキスまみれの水があちこちで使われ、街は大混乱になっている、どうやら作戦成功だ。
その後、不規則な軌道でダインマシンが到着した。
どうやら全員あの水を飲んでしまっているようだ。
「ワハハハハハッハ、ダバール星ワアハハ人! 何をwワハハハハしやがった!?」
「クスススウスっ、龍……也っ、クススアハハハッハっ、これじゃ合体できアハハハhないわっ!」
「がハハハハ、笑う門うぁははあには福来るとはははは、言うが、これはははは、キツイもんがははは、あるたいっあははは」
「…………ハハハハ……。ふざけ……アハハハやがって……!」
「待ってあははは、ください。ぼくがあははは、特効薬あはははh、用意します」
お前らうるさい。
まあこの結果は俺のせいなんだけどな。
ガッダインチームは全員がまともに戦闘できる状態ではなさそうだ。
これはひょっとしたら勝ててしまうかもしれない。
「ゾゾゲゲ、やれ、ガッダイン5を蹴散らしてしまえ!」
「ゲゲゲガアアアアッ!」
巨大獣ゾゾゲゲがダインマシンに攻撃を仕掛ける。
だが小回りが利く相手にメタボ体型の巨大獣の攻撃は全く当たらなかった。
「あはははは、よし、よういああははは、できましたっはははは」
どうやら天才少年竹千代が笑いエキスの特効薬を作ったようだ。
彼はダインマシンを集め、全員に何かを飲ませていた。
「アハハハ……。くっそ、ようやく調子が戻ってきたぜ!」
「龍也っ、合体よっ!」
「よーし行くぞっ!」
「「「「「レッツ、ガッダイーン!」」」」」
そしていつものバンクシーンが終わりガッダイン5が完成した。
「ダバール星人め! 妙な作戦を考えやがって、許さないぞ!」
いや、原作だともっと卑劣な毒水で大量虐殺なのでまだ今回マシなんだけど……。
ゾゾゲゲは溶解液をガッダイン5に吐いて攻撃をした。
だが、ガッダイン5はそれを避け、武器を出した。
「超電磁プロペラで吹き飛ばしてやる! 超……電磁! プッロッペラァー!」
超電磁プロペラは巨大獣ゾゾゲゲの毒液を全てはじき返し、ゾゾゲゲの装甲のあちこちが溶けていた。
「とどめだっ! 超電磁……! ッスマァアアーッシュッ!!」
「ゾゾゲゲェエエエッ!」
そして超電磁スマッシュを受けた巨大獣ゾゾゲゲは大爆発を起こした。
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