第一話 巨大獣ドドンガー 東京侵略作戦! 10
なんで飛んでくるかなー。
みどりさん、貴女の出番は本編だと後数分後ですよ。
――落ち着け、とりあえず落ち着け……俺。
まずはガッダイン5の第一話を思い出すんだ……。
元モトクロス日本代表にまでなったが無実の罪で少年院上がりの主人公、
彼は護送途中に事故(グローン円盤の攻撃)で横転した護送車から脱走。
その後政府関係者に捕まり、北原未来要塞ベースに連行された。
それはガッダイン5の適合者の適正テスト最高点の最後の一人である候補が彼だった為、少年院ではなく北原未来要塞ベースに連行する途中だったのだ。
龍也はダインジェットに乗る事を拒否、それならば私が乗りますと言って
その後悔を背負いながら彼はダインジェットに乗り、ガッダインチームと脳波を合わせてガッダイン5に合体。
その後ドドンガーを倒すが、瀕死の千草をダインジェットの残骸から運び……第一話が終了。
何だよこのハードさ! 流石は皆殺しの浜野と言わんばかりの重さだよっ!
そう考えると今頃多分龍也が駄々をこねている頃で千草にビンタをされたシーンだろうな。
なんて考えている場合ではない! みどりさんのダインジェットをドドンガーに墜落させるわけにも特攻させるわけにもいかないんだ!
「ええーい、ドドンガー。そんな雑魚に構っている場合ではないぞ! 北原未来要塞ベースに向かえ!」
「ドドンガァァァアー‼」
巨大獣ドドンガーは俺の命令を受け、海に入った。
海を歩いて相模湾まで行く予定だ。
この状態ならダインジェットも攻撃は出来まい。
俺はそう思ったんだが、みどりさんパワフルすぎませんか??
「あのバケモノ、千草たちには指一本触れさせないわっ!」
みどりさん今度はダインジェットで海にまで潜って来ちゃったよ。
ダインジェットの性能では海Cなのに……。
まあ空で爆発されるよりは生存確率は上がるけど、マジでやめてください。
そこまで原作再現させたいんですか??
「ブキミーダ様、海に爆雷を投下しますか?」
「いや、当たらないから止めておけ」
マーヤ、キミも無駄に働かないで。
どうしてどいつもこいつも俺の思い通りに動いてくれないんですか。
あー神様仏様監督……浜野様、どうかこのイカれた展開が終わってくれますように。
だが現実はシビアなものである。
どうにか海を歩いて相模湾まで来たドドンガーだったが、ガッダインチームはまだ出撃していない。
おいおい龍也、拗ねてないでさっさとダインジェットに乗ってくれ、さもないと俺が死ぬ事になる。
ドドンガーはどうにか相模湾まで歩き、北原未来要塞ベースを発見した。
そして海から上陸したドドンガーはゲスラーの火炎砲を発射した。
だが、超電磁バリアによってゲスラーの火炎砲は無効化された!
「ドドンガー、無理だ。直接攻撃しかあるまい」
ここで歩かせて北原未来要塞ベースのバリアで時間稼ぎ出来れば、今度こそガッダインチームが出撃してくれるはず。
俺はそれを期待していた。
どうやらプロトダインジェットは無理をし過ぎた事で、海でエンストを起こしてしまったらしい。
今はぷかぷかと海面に浮いている状態だ。
そしてようやく、北原未来要塞ベースが動き出し、ハッチが開いてダインマシンが発進した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます