勘違い
俺の名前はA、仕事は公務員。
税金で生活させてもらってる。
もうこの生活もだいぶ慣れてきた。
公務員っていうのは住民のために奉仕活動をしなければならない。名前が書かれた名札もしっかりとつける。名札の着用は服務規定の一つだ。今日もそろそろ出勤するとしますか。
今日は少々面倒な日で、福祉事務所にいかなきゃならない。福祉事務所っていうのは出先にあるから行くのが面倒だ。
ここはホームレスみたいな風貌のやつとか頭のおかしいやつが客としてくるから最悪だ。
さてと福祉事務所に着いたし、さっさと用事を済ませて本庁に帰ろう。
「今日はこちらに用があってきた、管理グループの澤田さんいるかい?」
職員は名札を見て、呆れた顔をしてケースワーカーを呼んだ。
「Aさん、また名札なんてつけて。Aさんは公務員じゃないんですよ。ほら、支給日なんですから列に並んでください。」
「おまえは何を言ってるんだ、俺は名札もしてるし、月に一度こうして福祉事務所に来て税金をもらって生活してるじゃないか。税金で生活してるんだから公務員だろ」
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