VRMMOの世界で一世を風靡したバーチャルアイドルは実はネカマだった!? その中身、主人公の満留(みつる)は完全に一般的なイメージのオタクです。ネカマだったという事実が明るみになると、周りに散々こき下ろされた上、ゲームタイトルから追放されてしまいます。
逃げるようにログアウトし、満留がなぜネカマを目指したかが語られるのですが、それは劣等感にまみれ、悲哀に満ちたものでした。ネカマというと何かとネタにされがちですが、それを深掘りした作品というのは案外、希少なのではないかと思います。
失意のどん底に落ちる中で、現実世界の自分も意外と可愛い? と気付いてからは清々しいほどに吹っ切れます。自分磨きをして、自分を偽らず、あるがまま生きていきます。――男の娘としてです!
別ゲームタイトルで自由に“最強可愛い”を目指していく姿を、不思議と応援したくなってしまう作品でした。