第11話 その後(2)
「んも〜っ!団長!おかしいでしょう!?なんでこんなヤツ!…」
彼女は俺を睨んで寄って来るなりとんでもない言葉を吐いてきた。正直すごくいらついたので、俺もムキになってしまった。
「はぁ〜!?なんだよ!俺と同じくらいの年して!ぐぬぬ…。」
「やめだやめ、そもそも...お前ら同期だろ...。」
「ちょっ…///」
同期だと明かされ誰よりも偉そうにしていたことに恥ずかしくなったのか、顔を赤らめて後ずさりをし出した彼女は、「しょーがない。」と言わんばかりに自己紹介を始めた。
「わっ私は、王族家の公認監視官!アスペント・ローラよ!王族家の遺伝で決まっているから、特異属性は"氷"よ!悪い?…怒」
何も言っていないのに怒っている彼女を横目にしていると団長が口を挟んだ。
「こっ、公認監視官つっても
「なっ!////魔術がどうこうとか無いでしょう!?まだ…15だし…。」
「「ガッハッハッハッ!(アッハッハッハ)」」
団長とミタリアさんが一気に笑いだして、多少団基地があたたかい空気になったが、ローラは相変わらず不服そうな表情をして悔しそうに泣き目を浮かべている。
「15て…!笑ウチらの頃はもっと早く基本魔術とコントロールくらいできたわよ、」
(あぁ、なんだかんだですごく…すごくあたたかくてイイ場所なんだ...。)
そう思って気付けば俺には涙が溢れていた。
続く
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