第8話 入団(2)
俺は無言でいた。なぜなら…いくらさきほど餞別を渡し合って、覚悟をしたといっても、まだ離れたくなかったから。ルイスとは本当にずっと一緒だった。そうして強くなっていくはずだったのに、魔力が無いだけでこんな事になるのは気が落ちるし納得もうまくいかないからだ。泣き惜しんだまま前に進もうとしていたのに...。
「うっぐ、そんな...そんな純粋な目で見るな"ョ"ォ!…」
俺は気付けば汚いほどぐしゃぐしゃの泣き面だった。そんな時、先程のおじさんが肩に優しく(?)手を置いて話しかけてくれた。
「てめぇが…聖騎士団団長ォ!エンジがそんなに見出せねぇ腐ったやろうなら!!…俺が育てる。」
「「「は?」」」
俺もルイスも上の団長も皆が皆"意味わからん"の目を向けた。おじさんは俺に一つの答えを期待してるかのような目と笑顔で見続けてきた。するとルイスが一言放った。
「………"""待ってるぞ"""。」
「…っ!」
今の俺には一番欲しい言葉だった気がした。ルイスの優しい目にものすごい安心感を抱いた。そうしている内にルイスはコロシアムを去り、正式入団のために候補生席へ行った。
感動しているところ悪いが、(←作者)
「!?…っ
「お?すまねぇな!笑感動してつい強く肩握っちまった!ハッハッハ、!笑」
「いや!笑ってんじゃねぇよ!」
「いいからいいから、んで?答えは?」
「………おう!」
続く
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