2章2の5
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昨日はわたし、
「と、言うことか」
一連の
「しかし、言葉が通じぬとは難儀よのう」
「なに、食うに困ったらうちの
「うむ、それはそれでよいのう。じゃが、問題は誰がセイにこのような
「町衆、村の者の犯罪であれば奉行に任せればよいが、地侍同士の
「そうだのう」
「すると
「八条から十一条だのう」
「あのう……、
「あぁ、
「はい、読んだことはありませんわ」
「姫ならよかろう。おばばさまのところに写しがあるゆえ、訪ねて見せてもらうがよい。わしからも伝えておく」
「ありがとうございます」
「ところで姫よ、そなた兵法を学んでおるそうだのう」
「はい……。でもどこからそれを?」
「そのおばばさまじゃよ。仰っておったのう」
「
と、言うことは、母上から
「おばばさまはさらに仰ってのう。石頭で堅物の出来の悪い
「
青筋を立てた
「これだから
「
「
「お主はわしの方が
「そう陰口を
「つまらん答えだのう」
「話を戻そう。
「姫、セイを見つけた場所は
「はい、近くの小さな峠ですわ」
「で、あれば、
「ええ、
「そうであろうのう」
「では、取るに足らぬ家同士の
「そうであるかもしれんのう。じゃが、そうだとするとセイが話してくれぬ限り真相は分らぬかもしれんのう」
「ここですべてが分かるとも思うておらぬ。わしの方で調べさせてみようかのう」
「あぁ、それしかないな。
「うむ、頼まれた。では
「あっ、私は席を外した方がよいわね」
立ち上がりかけた
「我らが移ろう。
「庭は見えるかのう?」
「あぁ、親父殿が作った庭が見える」
「さようか、では行くかのう」
二人だって出ていく姿を
それにしても面と向かって
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