第4話 通話のあと

通話を終えた後も、輝人の胸の高鳴りは止まらなかった。華乃と話したこと、彼女の笑顔を思い出すたびに、心が温かくなり、眠りにつくことができなかった。


「やっぱり、もう一度声を聞きたい…」


そう思いながら、輝人はスマートフォンを手に取り、再び華乃とのLINEを開いた。迷った末、結局シンプルなメッセージを送った。


「華乃、まだ起きてる?」


少しして、画面に「既読」がついた。そしてすぐに返信が来た。


「うん、まだ起きてる。輝人も寝られなかった?」


「そうなんだ。なんか、君のことが頭から離れなくて…」と、輝人は正直に答えた。


「私も同じ。輝人と話してたら、もっと一緒にいたいって思っちゃって…」華乃からのメッセージに、輝人は胸がキュッと締め付けられるような感覚を覚えた。


「もう一度、会いたいな…」と思わず輝人は送ってしまった。


しばらくの間、返信が来なかったが、その数秒が永遠のように感じられた。そしてようやく華乃からのメッセージが届いた。


「私も、会いたい。今すぐにでも。」


その一言で、輝人は再び華乃への想いが強くなり、もっと大切にしたいという気持ちが溢れていった。


「明日、学校でまた会えるよね。それまで、ちゃんと寝ないと」と、輝人は優しく送り返すと、華乃からは「うん、おやすみ。輝人、大好きだよ」と返事が届いた。


輝人はその言葉を見て、ようやく心が落ち着き、幸せな気持ちで眠りにつくことができた。華乃との時間が、これからもずっと続くことを信じて。

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