第3話 翌朝の会話
次の朝、輝人は目覚ましが鳴る少し前に目を覚ました。窓から差し込む朝日が部屋を明るく照らし、昨日の出来事を思い出させるようだった。目覚めたばかりなのに、胸の中にふわふわとした幸せな感覚が広がっていた。
スマホを手に取ると、真っ先に華乃とのトーク画面を開いた。夜の通話の最後の「おやすみなさい」という彼女の文字を見て、自然と微笑みがこぼれる。
輝人はそのまま「おはよう、華乃」とシンプルなメッセージを送った。文面には何の装飾もないけれど、自分の気持ちをそのまま伝えたかった。送り終えると、少しの間、既読がつくのを待ちながら布団の中でゴロゴロと転がった。
数分もしないうちに通知音が鳴り、華乃から返信が届いた。
「おはよう、輝人。もう起きてたんだね。昨日の夜はありがとう。すごく安心して眠れたよ。」
その言葉を見た瞬間、輝人の顔が自然と熱くなる。どう返そうか迷いながらも、正直な気持ちを言葉にした。
「俺も華乃と話せて嬉しかった。なんか、声を聞くとほっとするんだよね。」
送信ボタンを押すと同時に、布団の中で小さく身を縮めた。これまでにない素直な言葉に、なんだか照れくささを感じる。
数秒後、また通知音が鳴った。
「ふふ、私もだよ。輝人の声、すごく優しくて癒されるの。」
その返信を見て、輝人は思わずスマホを胸に抱きしめた。華乃の言葉は、彼にとって特別な音楽のように心地よく響いた。
その後も、二人は軽いやりとりを続けた。朝ご飯の話や今日の学校の予定、そして週末のデートのことなど、何気ない会話なのに特別に感じる。
「学校終わったらLINEするね」と輝人が送ると、華乃から「うん!わかった!」と返ってきた。
輝人はそのメッセージを見ながら、思わずガッツポーズを取った。そして、「よし、今日も頑張るか」と自分に言い聞かせるように布団を抜け出し、学校に向けての準備を始めた。
心が温かさで満たされる朝。輝人にとって、それは何よりも幸せな一日のスタートだった。
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