第2話
配属された部署で働くうちに千明の言葉が少し理解できるようになってきた。
営業部は会社の花形・・・らしい。
男性も女性も容姿がいいのは当たり前で、清潔感がありコミュ力も高い人ばかりだ。
営業部なのだから当たり前か。
果たして自分にはそんな器量があるのか?と不安になるけど、配属されたからにはやるしかない。
なんたって、この会社には私の癒しがあるのだから。
これが入社希望の80%を占めると言っても過言ではない。
残りの20%は・・・まあ、大手がバックについてるし、潰れやしないだろうという確信のない身勝手な解釈だ。
「おはよ~チャップちゃん」
チャップは3歳になるオス猫の名前。
毎朝の恒例なので今日もいつも通り窓越しに挨拶をする。
ここは会社の一階にある猫部屋が見渡せる廊下。
社員はこの大きなガラス窓の横を通って各階の部署へと出社する。
そこからインスピレーションを得て仕事へとそれぞれが反映していく。
ペット用品を開発していくにあたり、彼らの存在は我が社員には不可欠なのだ。
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