第7話
「ターケ、みっけ」
あー・・・
まだ見惚れていたかったのに。もう終わりか。
気付かれないように小さな溜め息一つはいて空気が悪そうな部室に入った。
「ターケ。この間の、練習してきた?」
「はい」
この人に話かけられると心臓が跳ねる。
ぶっ潰しで試合をしてた時みたいな鼓動や緊張を感じるんだ。
悟られたくないから、表情を変えないようにしているけどね。
感情を押し込むのはバスケでよくしてたから得意なんだ。
小さいころから刷り込まれたってのもあるけどね。
「ん~~、だいぶ良くなったけどね~、君には人間味あふれる感情表現が足りないなぁ」
「――――――――」
そんなこと言わないでよ。
こんなにもあなたに惹かれてることを精一杯に隠してるのに。
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