AI耳なし芳一

みみなが もとの

第1話

お経の代金がもう無いので生成した。


「今宵は……耳も浮かんでおらぬ」


変なシールまみれの塊に平家の亡霊が触れた途端、生成AIの汚染で指が急に増えて何もつかめない。

駆け寄る朋輩の腕や足も増えたり減ったりして、結局地面でもつれてクリーチャー状に。


被害が無いのはAI出力の文字を見る事が出来ない芳一だけだった。夜明けだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

AI耳なし芳一 みみなが もとの @miminaga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ