第4話 『変換』
「ここまで来れば、安心ですね」
俺とリサはなんとか安全地帯まで逃げ切り、やっと落ち着いた。リサはキレイな長髪を両手でかき分ける。ノーヘルだったが、こんな状況では
「すまねぇリサ、助かった。けど、どーして君が
「ヒロシ様。私は『あの』直後、あなたを追って穴に飛び込みました」
えっ……⁉ 今、サラっとすごいこと言わなかったか?
「なっ……あの直後って、異変のことか⁉ なんて無茶なマネを……」
一歩間違えたら、ガチで4ぬからな。そんな俺の両手をリサは、優しく握った。
「リサ……?」
「ヒロシ様。私たちは貴方に大変、助かられました。今度は貴方を助ける番です」
なんて義理堅い
「だとしても、よく大穴に飛び込んだな。でも、また会えて嬉しいぞ」
「私もです、ヒロシ様。『あのまま』お別れなんて、あまりにも寂しいですから」
おっと、感傷に浸るのはここまでだ。こんな『状況』でなければ、もっと『再会』を喜んでたんだがな。
「リサ、来て早々びっくりしたろ? 俺も何がどーなってるか、サッパリなんだ」
「そうですね……この世界では、尋常ではない『何か』が起こったようです」
それこそ
「……しかも、
「ヒロシ様。どうも
成程…直接的と間接的で、そこまで違うとは。
「ですが、ヒロシ様。『元々の力』をこちらの世界に『変換』することは、出来るのではないでしょうか?」
「ん? そりゃどういう意味だ?」
「自然界の力を『現界』することは出来ませんが、
置き換える……か。俺は
これを
ヴンッ! 虚空から『銃器』が現れた! これが
「流石です、ヒロシ様。……っ! ヒロシ様っ、後ろ!」
リサが指差す方向には、多数のゾンビが! コイツら、意外と足速ぇな。身体の
俺は出現した
押し寄せるゾンビを蜂の巣にする俺。しかも弾薬は俺の『魔力』依存らしく、弾切れになるのこともなかった。
威力も『
「すごい……もう全滅させるなんて」
「とりあえず、一難去ったか。リサ、まずは『安全』な場所を確保するぞ」
戦いは始まったばかりだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます