第3話
「この黒玉の話だが、天に追い縋る為のものととれるらしい。話の中であの世と出たが其れは起因しているか?」
「そうだね。まず六が十に上がるには四、すなわち生き物の特徴である生死の死が要る。ゼロに括れば次は二十だよね。六の倍数で言えば十二、十八、二十四がある。二十四は死が絡むのはもう説明するまでもないね。十二を上げるには八即ち罪の罰が要る。十八を上げるには二心がいるのだよ。」
「言葉遊びが?」
「理論だよ。69と並べるとお前は何を思う?」
「異性に聞くことかよ」
「この言葉からして、頭が丸い部分に当たる事はわかるだろう?6に限らず色んな意味が当てられてきた。文字の意図を一番多く含んでいるのは一番身近な数字なんだよ。それにしても曖昧だね。6個の黒玉は何処の代物だい?」
「調神社(つきじんじゃ)の境内つまり神域に現れたらしい。」
「何をしたんだい?」
「一昨日穴の開いた榊の板で月光を通し神域に六芒星を描いたらしい。そしたら出てきたのがこの六つの黒玉だ。」
「実際そのグループは何をしたかったんだい?イレギュラーだから私の所に来たんだろう?」
「月の神聖な光をある一定の期間強めたり、弱めたり人為的にしたいという目的だったらしい」
「そうか籠目か。正三角形と言われるとお前はどう思う?」
「今までの話を汲むと良い風にとれそうだが?」
「そうさ。だから六芒星は扱いやすい。そして芒に焦点を当てれば草冠に亡くなるだ。草冠はその名の通り植物を冠している。つまりこの黒玉の素材木と結びつきがある。此処からは当て付けだが、りっしんべんも加えて考えるべきだろう。その意図はお前らの下心、つまるところりっしんべんの読み方に下心がある。忙しいお前達は違う成果をあげた様だね。ゼロの概念もヨーロッパからしたらマイナスのイメージなんだがね」
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