第8話「とぅもはゆぅかを夕暮れの河原に呼び出した。」

「ゆぅか、なぜ逃げ出したの?」


「わたしダメだよ。もうあきの顔が見られない」


 赤い夕陽に照らされたゆぅかの顔は真っ赤っ赤だ。


「ゆぅか、恋してるね?」


「キスなんか無理だよ!」


「それが好きって事だよ」


「キスってこんなに大変な事だったんだ」


「あきに全部話したよ」


「えぇなんて事してくれたの! もうあきに会えないよ!」


「ねえゆぅか──今までのふたりの努力を思い出して? またガンバろう──私も協力するからさ──」


「ふたりの努力? ふたりのカーフレイズ……そうだね、ふたりなら+20センチの壁も越えられるよね?」


 ゆぅかは新しい目標に燃えている。


「うん、その為なら私も協力するよ」


「わかった連帯責任だね?」


 ゆぅかはなにか良からぬ事を思いついたようだった。

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