報われないなら死んじゃいたい

〇〇さんへ

　実績があればそれなりの地位は保証される。どの業界でもそうですよね。

　しかし、何年も続けてきたのに報われない。この苦しさがあなたに解るでしょうか。

　「才能がない」で片づけられれば良かったでしょうけど、それを許さない人も一定数存在するのです。まあ、私のファンの方が少ないですけどね。（これで「ここ笑うところですよー」とか出来れば良かったのかもしれませんが、生憎私にはもうそんな気力も存在しないのです。）

　ところで、私が薬の過剰摂取をして少し眠ったのは知っているでしょうか。ああ、それは知っていましたね。でも、その後の話はしていなかったので記しておきます。

　あの後私はSNSを一時的に絶って、俗に言う「デジタルデトックス」とやらものをしていたのです。それをやめてからも短絡的な思考は相変わらずですが、少しはまともになりましたよ。

　じゃあなんでデジタルデトックスをしたのか、それの話もしていませんよね。これは「才能がない」という私の考えに関連している話なので、良ければ聞いてください。

　SNSを開いて（まあ私が持っているメインアカウントは執筆系なのでそれを頭に入れたうえで聞いてほしいのですが）、数多の人が賞の話をしていたのです。現在はだいぶ耐性が付きましたが、当時の私は、「賞」の文字を見ただけで動悸と軽いめまいを起こしていたのです。しかもそれを現実世界に持ち込み、体調不良でその日、会社を早退しました。

　まあそれからはご存知の通り。希死念慮が絡みつき、薬の過剰摂取をし、デジタルデトックスをして、現在に至ります。

　でもどうしてでしょうか。

　ここまでしても、「才能がないから死にたい、いや、死ぬべきだ」という考えになってしまうのです。

　この文章もきっと、光を浴びることはないでしょう。私は気に入ってるんですけどね。

　体調不良が完全なる心因性へと変化し、「死にたい」と大っぴらに言うことも許されず、SNSを絶っていたので文章を投稿することも許されない。私が許さない。

　それが一か月前の私でした。

　そして現在。こんな自分は一生報われることはない、「受賞歴」「一次選考された回数」など一切なく侮蔑と嘲笑が纏わりつくだろう、このような認知は変わっていないのです。

　報われない私なんて、死んでも良いですよね。

　誰も待ってなどいないのですから。