第3話
俺は東京の………いや、地元の名前言っても分かんないか。
とにかく東京で育った。
全てを飲み込むようなデカイ町だ。
住んでる時は思わなかったけど、離れてみてそう実感するよ。
希望、欲望、歓喜、絶望。
何でも揃ってるし、なんでも使い捨て。
そんな所で育ったんだ。
俺がどんな人格形成してきたか、ちょっとは想像つくだろう?
中学に上がると当たり前のようにグレて、高校になるともはや手のつけようがない。
でもそんな外見とは裏腹に、中身は意外と文学少年だったんだぜ?
今でも本はよく読む。
大阪じゃ『食い倒れ』って言うけど、俺の場合は『読み倒れ』だな。
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