第14話
「…店にばれたらどうするんですか。逃げられますよ」
「一時間張り込んで出てこないんだ。ここには居ねえな」
「まだ分からないですよ。ここは二時までやってますし」
「他に当たった方が早いな。いくぞ」
「え?」
「もうひとつ心当たりがある。そっちに行く」
「…早く言ってくださいよ。手分けしたのに」
「ひとりで乗り込んだら返り討ちにあう場所だからな」
挑発的な笑みを浮かべたヨシキは煙草を吐き捨てると、肩越しに振り返って女達を睨みすえた。
「てめぇら、俺らのこと誰かに言ったらぶっ殺すからな」
釘を刺すにしては恐ろしすぎる言葉に、タカオは天を仰いだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます