第6話
スープを食べ終えたお皿を重ねて立ち上がる。
片付けようとキッチンに向かったらその途中で追い駆けてきたサイードにお皿を奪われた。
片付けてくれるみたい。
ドバイの皇太子様はなんの躊躇いもなく水桶に手を突っ込んでお皿を洗ってくれている。
その背中に何故か私は呼吸が出来なくなりそうになる。
「…ごめんねサイード。迷惑かけて…」
本当はサイードはドバイに帰りたいのに、私が引き止めちゃってるんだろうか。
「別に。好きでやってるから気にすんな」
サイードは振り返らないまま呟いた。
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