"はじめて牛車に乗る魏仙は、三度も吐いた。もちろん、荷台の外に。身をよじれば動けるくらいの余裕はあったので、魏仙は縁にへばりついていた"
"でっぷりと太った男。目はぎょろりとしていて、親しみなんてどうあがいても込められないような見た目をしている"
"後ろからまさに『鬼の形相』といった風に青い鬼が迫って来ていた"
"李娘が「うぇぇ」と舌を出した"
"燕のときより随分と視線が上がったが、それでも男の方が背が高い"
"冷めたような目線を李娘に見せる。それだけで李娘はぴしりと動きを固めてしまった"
"ぽこんと生える丸い耳と尻尾"
全部好きです
"かぎ足が気持ち悪いのだろうか"
うまく人の性質を表していますね。人類学的にも、それはそうなるでしょう
"邪の気の定義は曖昧です。人にとって有害か、そうでないか。これはあまり深く考えてこなかったのですが"
むしろ曖昧であることにも意味があります。これから描く、すべての拙作において最も大きなテーマの一つです。鋭いですね
話は変わりますが、山賊が出るような治世、世のあり方、これにも興味が惹かれます。争いごとがあるか、社会的弱者の表出でしょう。
それに関連して、山から降りて来させるというのは、統治の観点から見て非常に有意義です。統制力がうかがえます。
作者からの返信
感想ありがとうございます〜!
表現の数々を好きと言ってくださり嬉しいです。また、わたしからすると悪感情、悪い面を書いたところもアタオカしきさんからすると違った見方になるのかもしれない──そういった学びがありました。
山賊が出るのは時代背景的に『そうである』とわたしが思っていたからです。ですが、確かにそれには理由があるべき(というよりそれが必然)なのかもしれません。
山を降りさせたのは『可愛い子には旅をさせよ』というような感覚で書きました。あまり深く考えず書いたものですが……わたしは先人に習ってきたので、きっと先人はそのような考えを持っていたのかもしれません。
言葉や文化は受け継がれるものですから。
やはり、あなたの観点は新鮮で学びがあります。ありがとうございました(//∇//)
衣張の容姿や格好が癖ぇすぎて、すでに推しになりそうです( ´ཫ` )و ̑̑
李娘ちゃんの胸のない胸を張ったという描写には、思わずクスッとしてしまいました!
人型李娘ちゃんもさぞ可愛いでしょうね(っ ॑꒳ ॑c)
作者からの返信
感想ありがとうございます!
黒月さんが来てくれて舞い上がってます(//∇//)照。お気に召してもらえたら幸いです〜!
衣張さんかっこいいですよね……蛸屋が書いたとは思えないほどかっこよくて、実は没作品だったこれを拾い上げたのは『衣張さんがかっこいいから』という理由だったりします笑。是非とも、推しになってほしい一人です!
李娘のことも言及してもらえて、作者は涙がちょちょぎれちゃいそうです。人像の李娘、可愛い……自分でも気になるので、ちょっと描いてみますね!
狸の狸寝入り……!(緊迫したシーンにすいません、どうしてもツッコミたく笑)
魏仙の鈴のシーンは弱いながらに頑張る姿が格好いいし、衣張は強くて格好いいし、李娘はちょっとズルくて化けが苦手な化け狸で可愛いし、三者三様で皆良きです✨
作者からの返信
感想ありがとうございます!
狸の狸寝入り、これぞ本場の狸寝入りですね。そこ、突っ込んでもらえてすごく嬉しいです〜!
魏仙の鈴のシーン、必死の抵抗がうまく伝わっていて良かった。彼は多分、戦闘面ではあまり活躍できませんが、ちょっとずつ強くなっていけたらいいな……なんて思っていたり。
衣張さんかっこいいですよね!! この作品、昔、書いたものに手を加えたのですが、自分で自分のハートを射抜いてしまいました。実は、衣張さんが作品の続きを書くきっかけになっていたりします。
李娘のようなキャラを書くのが好きでして。そう褒めてもらえると李娘も「あ、あたしを褒めても何も出ないからな!」ってなっちゃいます。多分そこらへんに落ちていた葉っぱをくれるでしょう照
全員を拾ってくれてありがとうございます! それプラス、蛸屋は投稿頻度が劇遅なのでブクマした方がいいかもです。しなくても大丈夫ですので、楽しんでいただけたら幸いです(//∇//)
李娘のキャラ像が好きすぎます。こういう子可愛いです。それと、描写が上手すぎます。本当に見習いたいくらいに。丁寧で細かいのに、分かりやすいって、難しいのに…それを書けているのが凄すぎます。
やっぱり、小説は読みやすさですよね。読みにくいと話が面白くても最後まで読めませんからね。だから、その文章力、とても尊敬します。もちろん、内容も面白いです。盛り上がるところと静まり返るところの使い分けが上手いです。
作者からの返信
感想ありがとうございます!
李娘ファンが多くて、蛸さんすごく嬉しいです〜! こういったキャラを作るのは得意でして、まだ未公開作品にも似たような子がいるので是非読んでもらいたいと思ってしまいました(//∇//)
描写は丁寧さを心掛けているので、思わず舞い上がってしまいました!
分かりやすさを追求するため、何度も読み直し、音読までするのが蛸屋流です。そこを褒めてもらっちゃうと蛸さん嬉しすぎて続きをじゃんじゃん書きたくなっちゃいます! ありがとうございます〜!
わたしは、ずっと読みやすさを追い求めてきました。文章の並びに苦悩し、考え、時に物を破壊するほどのストレスを受けることもありました。現在も悩みに悩んでいます。ちょっと異常なほど、『文章の綺麗さ』に対するこだわりがあります。そこを指摘してもらったことは、救いのように思えました。
内容も面白いと言っていただけて、もうなんと感謝を言えば良いか……盛り上がりと盛り下がり、文章の強弱は苦手なのでこれからも精進していきます!
感想ありがとうございました! 引き続き楽しんでもらえたら幸いです〜!