第2話 魔法大会が始まる
レミーとリンナが言っていたのはこれか…
俺が目にしたのは「国王主催 スパニカル王国大魔法使い大会」の参加者を募集する張り紙だ。
「うーん、レミーたちには言われたけど、昨日魔法を習ったばかりの俺に勝てるかなー」
悩んだ末、俺は参加することにした。優勝賞品が「???」になっており、何なのか気になったからだ。
「ここが会場のコロシアムか」
このコロシアムの形状は…うん、まさに俺が元いた世界でイタリアにあるものとほぼ同じだ。
中に入ると受付嬢らしき女性がいた。
「こんにちは、大魔法使い大会の参加受付でしょうか?」
笑顔で彼女が話しかける。
「はい。」
俺が返すと
「ありがとうございます。ではここに、お名前と魔法使いランクをご記入ください。」
魔法使いランク?なんだそれは
「すみません魔法使いランクとはなんですか?」
すると彼女は驚いた顔で
「えぇ!魔法使いランクもご存知でない程度の知識で参加を希望されるのですか!?それは流石に…」
む、なんだその態度は。彼女の俺を見下すような態度に腹が立ったので
「ならその魔法使いランクとやらが測定できる機関を教えてください。すぐにやってみせましょう。」
すると彼女は少しニヤニヤしながら
「大丈夫です。この水晶に手をかざせば、すぐに出ますよ。まあ期待はしない方がいいでしょうけど」
彼女は青く光る、美しい水晶を出し、そう告げる。
バリッ!
俺が手をかざすと、なんと水晶は粉々に砕けてしまった。
「は?」
受付嬢も目を点にして驚いている。
「えーっと、何か俺、やらかしちゃいました?」
頭を搔きながら俺は聞く。
「参加を許可します。」
彼女は苦笑いで答える。
受付嬢が良いと言うなら良いのだろう。俺は進んだ。
会場に入り、開始時刻になった。
すると、王と思わしき、男がスピーチする。
校長のような長い話のあと
「最後に今大会の優勝賞品を発表する!それは!伝説の魔法使い、ジェフリー・ドッチ・アドルフと対戦する権利である!」
は???
会場はジェフリーなんとかの名前を聞き、熱狂しているが、俺はそいつを知らない。伝説の魔法使いらしいが、そんなやつと対戦した何になる?どうでもいい。
大会はバトル・ロワイアル式である。魔法を浴びた人間は配られたペンダントが反応し、会場外に強制転移となる。
大会がもうすぐ始まる。優勝賞品はどうでもいいが、レミーたちも応援にきてくれるらしい。
まぁ、できるところまでやってみせよう。
前世ではブサイクとバカにされた俺は美醜観が逆転した世界でモテすぎて困ってます まめざかたろう @Monday25
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