第4話 都会だ……
中央市到着!って思ったが中央市北区に入ったら馬車が渋滞で進まない。
「都会だね、馬車多いね。北市とは違うね」
「ツバキ……都会を知らないのですね。と言っても私も1回来たこと有るだけですが」
「その時もこんなに混んでたの?」
「高校と役所のある中央市中央区は人も多いから驚きますよ。この辺りは道の合流が有るのでそれで渋滞しているかと」
「そうなんだ。珍しいから気になったけど進まないのは辛いわね」
「着いたら荷物を運んだりも有りますし今の内にゆっくり休んでおきましょう」
「いやもうずっと座ってるよ。これ逆にすることなくて困るわ。姉さまなんか本とかお持ちではないですか?」
「あ~、有るには有るんですが、少しお嬢様には早いかと」
「大人な感じの話?」
「いかがわしい物ではないですよ!でもまあその恋愛ってその気持ちを伝えた後も有るじゃないですか?まだ分からないと思いますが。」
「子孫繁栄的な?」
「そこまでは、って分かるのですか?!お嬢様いつの間に?」
「女と男が好き合っている。何も無いはずないじゃない」
「私より大人?!」
「残念ですが彼氏いない……ではなく、男の方とお付き合いしたことなんてございませんわ」
「わ、私もその本で読んだくらいしか知らないのです」
「昔からうちで働いてくれていて……うちの中若い未婚男性なんていないしね」
「お嬢様姉妹が居られるので若い男は雇えないのでしょう?」
「いやあれは雇う金ないだけよ。多分」
「なんか悲しい話ね」
「うちには妹が居るから。病気だけは本当に同情する。だから病気だけは何とかして治す。それが手切れ金よ」
「病気の治療費も安くは有りませんし、薬代もかかりますからね」
「うちの住んでた神戸国北市中央区はこことかと比べたら田舎だからね。隣の北区なんて神戸国近区って言われるほど田舎だからね。未開の地として冒険者には人気だけど」
「その分農作物とか家畜は都会より安くて美味しいですよ?」
「都会って食べ物高いの?運ぶ手間賃かしら」
「そうですねって言ってる間にもうすぐ中央区ですね」
「ローズマリー詳しいのね!」
「……そこに道路標識が有りまして……」
「も、もうすぐ着くわね」
「そうですねお嬢様」
「もう名前では呼んでくれないの?」
「お嬢様学校に着いて姉妹と間違えられたら大変ですよ」
「それもそうね」
ゴールである高校の寮の近くに着いた。
「到着!さあ荷物!荷物!」
「お嬢様荷物は私が……その前に部屋の確認をお願いします」
「あっ、そうね。聞いてくるわ」
「私が行きま……。その前に来られたようですね」
「私がここの女子寮長だ、どこの家の者だ?」
寮には無事についたけど……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます