第1話 始まりの中に映る微笑み
私が国語という教科を教えてから、何年ぐらいの時間が経っているのだろう。
国語というのは人によって価値の違う言葉遊びのようにも思える。
国語が好きな子。
国語が嫌いな子。
国語が苦手な子。
国語という教科を分類する時には3つのカテゴリーに分けられると思う。
嫌いと苦手は意味合いが違う。
食わず嫌いな嫌いと優柔不断な苦手は国語という食事の中で噛み砕けるか噛み砕けないかの差だと私は思う。
私が担当するクラスは『虹色クラス』という名前だ。
様々な困難やずば抜けた長所のある子が集まるクラスの中で私は今年度も授業をする。
今日はいったい何が起こるのだろうか。
そんなドキドキ感を胸にして、今日の授業に臨む。
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