彼女がチャラ男にNTRられ傷心していると何故か美少女が寄って来た。

第15話 変わる日常

　昇降口で僕が上履きに履き替えているとタカッチおはよーとアユッチさんが僕の腕に抱きついて来た。

「ああああ、アユッチさんの胸に僕の腕が挟まれているんですけど」

「なんだろうねタカッチの腕だと収まりがいいのよ」

「えーー！！彼氏さん怒りませんか？

僕ボコられるの嫌いです」

「男なんて居ない居ないから安心してそれに私……」

　ゴニョゴニョと耳打ちされたまだ処女らしいと。

「ふふふ、元気出たタカッチ」

　僕は気を遣われているのか昨日余計な事ばかり言っていたよな喋り過ぎだ。

「はい！ありがとうございます！

余計な所まで元気ハツラツです」

「あーズルい二人して人前でイチャついてる〜！私はコッチの手ね」

「サユサユさん僕の左腕がサユサユさんに挟まっています彼氏さんにボコられるので辞めて下さい」

「えーー！私も彼氏いないよー！」

「私もって何処から見ていたのですか？」

「え、アユッチが抱きつく所かな」

「最初からですか？」

「そうだよ皆んなも見てるし」

はっ？

　アユッチさんと振り向くと大勢の人に囲まれていた。

「イヤーー！！恥ずかしいー！！」

教室に向かって駆け出す僕。

「おい！今の私のセリフじゃんか！」

　何故か半ギレのアユッチさんの声が聞こえた。

　ふう、汗を拭いながら一息付くけど周りの視線が痛い僕が何をした？

心当たりしかありせんけどなにか？

「なあ、黒宮いつからうちの姫様と親しくなったんだ？」

「姫様？ああアユッチさんイヤ伊勢さんか昨日だよ拾得物の謝礼だと地獄突きに連れ込まれたんだそしたらサユサユさんと言う人も来た。君はサユサユさんを知っているのかい？」

「サユサユさん？あーー！！お前は三上サユリさんとも知り合いになったのか！

けしからん奴だ死ね」

「酷くねぇ僕は泣くぞ」

「さて三上サユリ？誰？」

「美少女四天王の一人でＡ組のお方だ」

「へ〜そうなん、所で四天王って誰？」

「お前はそれも知らずに一緒いるのかお前らしいな。羨ましくないぞ」

目が涙で溢れそうになっているけど。

「それじゃ美少女四天王はまずはおまえの知っているＢ組の伊勢あゆみさんＡ組の三上サユリさん同じくＡ組の安倍屋塔子さん」

　へぇ〜あの女も入っているんだ四天王一人減るな。

「最後に二年Ａ組の白井亜美さん生徒会副会長の幼馴染だ」

　あーあレイプ魔の女かあんなので四天王ねこの学校終わってんな。

「一年ばかりだな他の二年や三年はどうした？訳ありか？」

「んにゃただの人気投票だ」

「そっかありがとう」

　あの二人が四天王とは、確かに綺麗で可愛いかも知れないが面倒だ僕が輩に絡まれる絶対にだハァ〜嫌だ嫌だ。

あっ！午後からは体育だ僕は帰ろう決めたぞ！」

「ん？黒宮昼から帰るのか？」

「何故モブの君が知っている！」

「誰がモブじゃお前の独り言の声が大きんだよ」

「なっ！なんだってーー！！そんな馬鹿な僕に限って……そんな事はあり得ない」

「取り敢えず姫様に連絡をする」

「なっ！貴様は伊勢さんの間者なのか！」

「ふっ、俺だけと思うなよ」

ヒェ〜怖いわ！

「授業終わり昼だ帰るぞ！」

　鞄にモノを詰めていると本当にやってきた其れも二人でだ。

「タカッチアンタ本当に帰るつもりだったのね」

僕の右側にアユッチさん。

「アユッチ机の中片付け終わっているよ」

　僕の左側にサユサユさん。更に伊勢さんの下僕に取り囲まれていた。

　絶対絶命の僕！このピンチを乗り切れるのか！乞うご期待！

「ほらタカッチお弁当作ってきたから一緒に食べよう」

「えっ、いいんですか？」

「勿論、下僕の皆さんも一緒にどうですかお弁当は無いですけど」

「おーんおーん姫様一生の思い出

有難き幸せで御座います！」

涙が止まらない下僕の皆さんでした。

　中庭の芝生にシートを敷き皆んなで車座になって座った。

　何故か僕は王様席だ美女を両脇にはべらかせている其れも美少女四天王の二人だ僕が絡まれるのも必至のことだろ。

「タカッチコッチ向いてア〜ンしてア〜ン」

「えっ？ア〜ン！パクおいひいーよ

あひっひはんはろほぬふみあひへふへ」

「アハハハ、タカッチ何言っているか分からないわちゃんと飲み込んでからね」

「ほぐっほぐっあひっひはんはいひへろ」

「えっ？私タカッチに愛してると言われたのね」

「ふは〜？アユッチさんの料理が好きですといや！アユッチさん僕は一言もむぐっぐ貴幸は下僕達によって口を塞がれたのだ助けを求めサユサユさんを見るがニコニコと僕の手を握るだけだ。

「タカッチ私もよ！キャ言っちゃった！」

「駄目よタカッチそちらを見たら目が潰れるわ」

　サユサユさんは僕の顔に両手を当て強引に自分の方に向けたのだ

　ボキボキッ嫌な音がして貴幸が白眼を剥いてしまった。

「きゃーータカッチ！しっかりして！」

「タカッチ目を開けるのよタカッチ

死んじゃ嫌だよ！！」

　二人とも嗚咽を上げながら貴幸をゆり起こそうとしている。

「あーさらば僕の青春……」

「タカッチーーー！！！」

キンコン〜カンコ〜ン

「あっ昼休み終わっちゃうよ」

　貴幸はすくっと立ち上がり一人で教室に戻って行った。

「「なんなのよ……」」