エピソード7「宇宙嵐を越えて」

ミャクターとトビーは、恒星「ソルナティカ」でぽかぽかの日向ぼっこを楽しんだ余韻に浸りながら、穏やかな航行を続けていた。しかし、そんな平和な時間もつかの間だった。


ある日、船内の警報が突然けたたましく鳴り響いた!




「警告!異常なエネルギー波を検知!航路上に大規模な宇宙嵐の発生を確認!」


ニャーバスター号のAIが冷静な声で告げた。




「船長!これは大変だよ!避けたほうがいいんじゃない?」


トビーが慌てた様子でモニターを指さした。そこには、異常に高密度のエネルギー波が渦巻く嵐の映像が映っていた。




「確かに厄介だが、このルートを外れると燃料が持たない。」


ミャクターは冷静に計器を操作しながら答えた。




「じゃあ、どうするの?」




「進むしかないだろう。」


ミャクターは三本の尻尾をぴんと立て、決意を示した。




=^_^=嵐の中へ=^_^=


ニャーバスター号は嵐の中へ突入した。エネルギー波が船体にぶつかるたびに、激しい振動が船内を揺さぶる。




「わぁぁ!船長、これ無理じゃない!?」


トビーはコックピットの座席にしがみつきながら叫んだ。




「叫ぶな、集中できない。」


ミャクターは冷静そのもので、まるでこの状況すら楽しんでいるかのようだった。




「ニャーバスター号はこの程度じゃ壊れない。問題は、俺たちがどう操縦するかだ。」




「それが一番問題だよ!」




=^_^=チームワークの試練=^_^=


嵐の中心に近づくにつれ、視界は完全に遮られ、AIの航行システムも正常に機能しなくなった。




「トビー、右のスラスターを手動で調整しろ!」


ミャクターが指示を飛ばす。




「えっ、そんなのやったことないよ!」




「今覚えろ!失敗したら船ごと吹き飛ぶ!」




トビーは震える手でスラスターの調整を始めた。最初はぎこちなかったが、ミャクターの的確な指示のおかげで、次第に船のバランスを保てるようになってきた。




「船長!これでいいの!?」




「悪くない!」


ミャクターは短く答えると、次々と舵を切り替えながら嵐を突破するルートを探した。




=^_^=嵐の中心での決断=^_^=


突然、AIが警告を発した。


「船体の耐久性が限界を超えます。直ちに進路を変更してください。」




「くそ、あと少しだ!」


ミャクターは尻尾を振り上げ、考え込むポーズを取る。




「考えろ、考えるんだ、ミャクター……!」




「船長!?今考える時間あるの!?」


トビーは焦った声で叫ぶ。




「あるさ。そして答えも出た。」




ミャクターは計器を操作し、船体のエネルギーを一部スラスターに転送する大胆な手法を取った。




「トビー、全力でスラスターを固定しろ!」




「わ、わかった!」




トビーが最後の力を振り絞ってスラスターを固定すると、船は驚くほど滑らかに軌道を修正し、嵐の出口に向かって突進した。




=^_^=脱出成功=^_^=


数分後、ニャーバスター号は嵐の外に出た。穏やかな星空が広がり、船内は静寂に包まれた。




「やった……助かった……」


トビーはその場に座り込んで大きく息を吐いた。




「ふぅ、これくらいで大げさだな。」


ミャクターは冷静に椅子にもたれかかり、三本の尻尾をゆったりと揺らしていた。




「船長、なんでそんなに余裕なの!?僕は死ぬかと思ったよ!」




「お前がいたから助かったんだ。次回も頼むぞ。」




「えっ、それ褒めてるの?」




ミャクターは何も答えず、ただ静かに微笑んだ。その表情に、トビーは船長の信頼を感じて少しだけ誇らしくなった。




=^_^=エピローグ:新たな冒険へ=^_^=


嵐を越えたニャーバスター号は、新たな目的地に向けて航行を始めた。




「船長、次はもうちょっと平和な星に行こうよ。」




「平和な星なんてないさ。冒険の中で平和を見つけるんだ。」




「うーん、深いようでよくわからないや……」




二人の笑い声が船内に響き、ニャーバスター号は星空の中へと消えていった。




=^_^=つづく=^_^=

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