エピソード8「つまらないケンカと仲直り」
=^_^=ケンカの原因は意外なこと=^_^=
ニャーバスター号は宇宙の辺境、惑星「フローガ」へ向かう途中だった。船内ではトビーとミャクターが言い争いをしていた。
「だからさ、船長!次の補給はもっとまともな食糧を買おうって言ってるんだよ!スペース猫缶ばっかりじゃ僕が飽きちゃうよぉ!」
「何を言ってるんだ、トビー!猫缶こそ宇宙で最も完全な食事だぞ!オマエが文句を言う資格はない!」
「僕だって人間なんだから、人間用の食べ物が食べたいんだってば!」
「フン!助手の分際で要求が多いな!もういい、降りろ!」
「いいよ!降りてやる!」
こうして二人はケンカ別れしてしまい、トビーは最寄りの宇宙ステーション「オーブ・アウトポスト」で下船した。
=^_^=事件の発端=^_^=
ミャクターはひとりで惑星フローガに向かい、謎の鉱石「キャトライト」の採掘を調査していた。しかし、調査中に何者かに捕らえられてしまう。
犯人は宇宙の犯罪組織「シャドーファング」。彼らはキャトライトの力を悪用し、宇宙船を無力化する兵器を作ろうとしていた。
「貴様、ただの猫だと思っていたが・・・キャトライトの秘密を嗅ぎ回るとは・・・いい度胸だな!」
リーダーの狼型エイリアン、ダークロウは鋭い牙をむき出しにし、ミャクターを捕らえて高笑いしていた。
「フン、オレを誰だと思ってる?銀河一の冒険家、ミャクター・キャッツバーグだぞ!」
「その銀河一の冒険家が、今や我々の囚人というわけだ!」
=^_^=トビーの耳に届く知らせ=^_^=
一方、宇宙ステーション「オーブ・アウトポスト」に滞在していたトビーは、偶然にもミャクターがシャドーファングに捕まったという情報を耳にする。
「船長が…捕まった?」
トビーは悩んだ。ミャクターとはケンカ別れしたが、よくよく考えれば小さなことで腹を立てた自分が馬鹿らしくなっていた。たかがスペース猫缶一つで船を降りる必要はなかったのだ。それにこのまま船長とケンカ別れで終わってしまうことになるなんて我慢できなかった。
「やれやれ、ホントに世話の焼ける猫だな…。でも、あの船長がいないと、僕の冒険も始まらないからな!」
トビーは気を取り直し、宇宙船を借りて単身でフローガに向かった。
=^_^=トビーの勇敢な救出作戦=^_^=
シャドーファングの基地に潜入したトビーは、ミャクターがエネルギー牢に閉じ込められているのを見つけた。
「船長、大丈夫か?」
「トビー!?なぜここに?」
「船長が捕まったって聞いて、助けに来たんだよ!」
「フン、やっぱり助手としての自覚が芽生えたんだな!」
「そこは『ありがとう』でいいだろ!」
二人の軽口を遮るように、基地の警報が鳴り響いた。トビーがエネルギー牢を解除するや否や、シャドーファングの兵士たちが押し寄せてきた。
「逃げるぞ、トビー!」
「了解!」
=^_^=二人の共闘=^_^=
二人は基地を駆け抜けながら追手をかわし、ニャーバスター号の元へ向かった。しかし、出口にはリーダーのダークロウが立ちはだかっていた。
「逃がすと思うな、猫と人間の小僧ども!」
ダークロウは巨大なエネルギー爪を振りかざし、二人に迫る。
「トビー、オマエが時間を稼げ!」
「なんで僕なの!?でも…やるしかないか!」
トビーは近くにあったキャトライトの破片を手に取り、ダークロウの目を狙って投げた。それが命中し、ダークロウが一瞬ひるんだ隙に、ミャクターが三本の尻尾からエネルギービームを発射して彼のエネルギー爪を破壊した。
「トビー、ナイスだ!」
「船長だって、ナイスな動きだったよ!」
二人は息の合った連携でダークロウを倒し、シャドーファングの基地を脱出した。
=^_^=エピローグ:なかなおり=^_^=
ニャーバスター号の中で、二人は改めて顔を見合わせた。
「なあ、トビー。」
「何?」
「今回はオマエに感謝してる。オレひとりじゃ、どうにもならなかった。」
「船長がそう言うなんて珍しいね。まあ、僕も反省してるよ。助手として船長を支えるのが僕の役目だからね。」
ミャクターは静かに笑い、三本尻尾を振った。
「よし、今後はオマエのために、スペース猫缶以外の食糧も考えてやる。」
「ほんと!?じゃあピザとかハンバーガーとか!」
「調子に乗るな!」
二人は笑いながら新たな航海に出発した。友情の絆は、以前よりも深まっていた。
=^_^=つづく=^_^=
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