エピソード0「運命の出会い」
=^_^=宇宙ステーション「スターキャットポート」=^_^=
銀河暦2287年、宇宙ステーション「スターキャットポート」は、銀河中からさまざまな種族が集まる交易の中心地だった。そこで雑用係として働く青年トビーは、いつものように重い荷物を運んでいた。
雑に運んだ荷物がぶつかり合い、ガチャガチャと高い金属音があたりに響く
「はぁ、こんな仕事いつまで続くんだろう…」
汗を拭いながらトビーがため息をついていると、不意に小さな影が視界に入った。
「おい、そこのヒト!荷物をガチャガチャ鳴らすのはやめてくれないか?」
低く鋭い声に驚き、振り返ると、そこには一匹の猫が立っていた。ただの猫ではない。三本の尻尾を持ち、青く輝く目が鋭くトビーを見据えていた。
「しゃ、喋った!?」
「当然だろう。オレはただの猫じゃない。銀河一の冒険家、ミャクター・キャッツバーグだ!」
=^_^=最悪の第一印象=^_^=
トビーは驚きのあまり荷物を手から落としてしまった。それがミャクターの足元で音を立てた。
「あー!うるさい!ちょっと!オレの足元で荷物を落とすなんて失礼だな!」
「ごめん、だって猫が喋るなんて聞いてないし!」
「フン、人間のくせに無礼な奴だな。」ミャクターは尻尾をピンと立て、ふてぶてしく言った。「だが、見込んでやろう。オレの新しい助手にならないか?」
「助手?何の話だよ!」
トビーは戸惑いながら尋ねた。
「オレの冒険は宇宙を救うものだ。だが、尻尾だけでは限界がある。人間の手を借りるのも悪くないと思ってな。」
トビーは呆然としながら、目の前の三本尻尾の猫がどこまで本気なのかを測りかねていた。
=^_^=奇妙な同盟の始まり=^_^=
その時、突然、ステーション内に警報が鳴り響いた。
「注意!未確認の宇宙海賊がステーションに侵入!」
周囲が慌ただしくなる中、ミャクターは素早く動き出した。「チッ、こんな時に海賊とは!」
「ちょっと待って、どこ行くの?」
「決まってるだろう。オレの船を守るためだ。」
トビーはなぜかその猫を追いかけることにした。気づけば、トビーはステーションの格納庫にある小さな宇宙船の前に立っていた。
「これがオレの船、『ニャーバスター号』だ。」ミャクターは胸を張る。
「いや、猫が宇宙船を操縦するなんて信じられないんだけど!」
「信じるか信じないかは勝手だ。ただ、この船に乗らなければ海賊に捕まるぞ?」
迷う間もなく、トビーはミャクターに押し込まれるようにして船に乗り込んだ。そして、船が離陸すると同時に宇宙海賊の追撃が始まった。
=^_^=初めてのチームプレイ=^_^=
「おい、人間!操縦席の隣に座れ!」
「僕の名前はトビーだ!ちゃんと名前で呼んでよ!」
トビーは怒りながらも、言われるままに席に着き、ミャクターの指示で船のシステムを操作し始めた。宇宙船の中は驚くほどハイテクで、トビーは操作に四苦八苦していた。
「ちゃんとやれよ、助手!この船はオレの命なんだ!」
「助手っていつの間にか決まってるし!」
追撃してくる海賊船をかわしながら、二人は息を合わせて攻撃を仕掛けた。ミャクターの尻尾が次々とスイッチを押し、トビーは慣れないながらも船のレーザー砲を操作した。
「よし、やったぞ!」
二人の連携で最後の海賊船を撃退した時、ミャクターは満足げに言った。
=^_^=エピローグ:冒険の始まり=^_^=
「トビー、オレは気に入ったぞ。オマエを正式に助手にしてやる。」
「えっ、僕の意思は関係ないの?」
「人間はいつもゴチャゴチャ言うな。だが、オマエには少しだけ可能性を感じる。だからオレと来い。銀河を冒険して、その目で世界の広さを知るんだ。」
トビーは半ば強引に連れて行かれる形になったが、不思議と心が少し躍っていた。
こうして、ミャクターとトビーの奇妙な冒険が始まったのだった――。
=^_^=つづく=^_^=
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます