エピソード3「銀河犬戦争」

「船長、大変です!通信モジュールが何者かにハッキングされました!」




トビーは宇宙船「ニャーバスター号」のモニターに映る警告を見て、青ざめた表情で叫んだ。




「落ち着け、トビー。オレたちはただの猫と人間じゃない。最強の冒険チームだ!」




船長であるミャクター・キャッツバーグは尻尾をピンと立て、三本尻尾の一本を器用に使ってコントロールパネルを操作し始めた。




モニターには犬型種族「ワンバイツ帝国」の紋章が映し出された。


それは骨をかたどったシンボルで、不気味な赤い光が点滅している。




「これより通達する。全銀河の猫たちよ、ワンバイツ帝国に降伏せよ。我らは宇宙を統一し、完全なる秩序をもたらす!」




声は低く威圧的で、背後には無数の宇宙艦隊が映っていた。。。




突然、ニャーバスター号の近くに巨大な艦船がワープアウトしてきた。


それはワンバイツ帝国の「ドッグストライク級戦艦」だった。




「船長、あんなのに勝てるわけがありません!」




「トビー、オレを誰だと思ってる?ミャクターだぞ!」




ミャクターは冷静にボタンを押し、ニャーバスター号のステルスモードを発動させた。


船体が青白く光り、宇宙空間に溶け込むように姿を消した。




「よし、見つかる前に作戦を立てるぞ。」




トビーは船内の図書データベースを開き、ワンバイツ帝国について調べ始めた。




「船長、これを見てください。銀河歴史書によると、猫族と犬族は何千年も前から争い続けていたようです。」




「知ってる。だが今はオレたちが猫族の未来を背負っている。」




歴史書によれば、猫族の「ネコノミコン」と犬族の「ボーンアルマナック」は、それぞれの種族の力を象徴する伝説的なアイテムだった。


長い間、二つのアイテムは行方不明だったが、ミャクター船長が「ネコノミコン」を発見したことが噂になり、犬族が危機感を覚え、再び銀河戦争を始めたというのだ。。。




ニャーバスター号がステルスモードのままワンバイツの艦船を観察していると、中央指令室にいる一匹の犬型生物が映し出された。


彼こそがワンバイツ帝国の大将「ドーベルケイン」である。




「我が帝国は全銀河を統一する。猫どもは従属するのが運命だ!」




ドーベルケインは鋭い目つきと金属製の牙を持つ威圧的な姿で、部下たちに指示を飛ばしていた。




「船長、あの犬、明らかに危険ですよ!」




「だからこそ、まずは奴を翻弄する作戦だ。オレの三本尻尾を見くびるなよ。」




ミャクターたちは一計を案じ、ワンバイツの艦隊を惑星「キャットナビア」に誘い込むことに成功した。


この惑星は猫族の聖地であり、地形そのものが猫に有利な構造をしている。




「よし、トビー。オレたちの出番だ。」




ミャクターは尻尾を振り、ニャーバスター号から飛び降りた。


地上では猫型ドローン部隊がワンバイツのロボット犬軍と激突していた。


ミャクターはその隙を突いてドーベルケインの戦艦へ侵入した。。。




「猫船長か…よくぞここまで来たな。」




「オマエがこの銀河を混乱させる元凶か。」




ミャクターとドーベルケインは激しい戦いを繰り広げた。


ミャクターの三本尻尾は高エネルギーのムチのように動き、ドーベルケインの金属牙に応戦した。




「トビー!今だ、エネルギーバッテリーを奪え!」




「了解!」




トビーは船内のエネルギーコアを奪い取り、ワンバイツの戦艦を機能停止に追い込んだ。




=^_^=エピローグ=^_^=


戦いの後、ミャクターとトビーはドーベルケインを捕らえ、彼に「ボーンアルマナック」を見つける約束をする代わりに和平を提案した。




「オマエたち犬族も、オレたち猫族も銀河で生きている仲間だ。争うだけでは何も得られない。」




ドーベルケインはしばし黙った後、低い声で答えた。




「たしかに、お前の言う通りかもしれない…。」




こうして銀河猫犬戦争は終結し、ミャクターとトビーの名は再び伝説となった。




=^_^=ミャクター船長とトビーの冒険はつづく!=^_^=

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