第5話

知らない男の人が夜中に"シャーウッド"に来た日から2日が経った。



あれからすぐ、当面のいる物だけをスポーツバッグに入れ工藤組本家へと連れて来られた。




八千流ちゃんとハイドくんも一緒に。



ハイネママは4人分の荷物と共に後から来た。



八雲パパを説得するのにとても時間がかかったらしい。



八雲パパ……。



そういう八雲パパも暫く工藤組に泊まることに。



でもこの部屋ではなく、八雲パパはシゲさんの部屋に。



「シゲさんはイビキが煩いから嫌だ」




と拒否し続けていたけど、最後には雪代さんにお尻をおもいっきり蹴られ観念しました。



私達が泊まってる部屋は、初めて私が工藤組に来た時に通された部屋で。



部屋を出た真っ正面には、今日も綺麗に洗礼された庭がある。



あの時と同じ、私は直に廊下に座り庭を眺める。




あの日から、八千流ちゃんとハイドくんに拾われたあの日から今日まで、とても濃い一日一日を過ごしていると思う。



たくさんの人達に囲まれて。



"東條"ではあり得なかった日々。



"真木"になって私は……









とても幸せーー。





白い息を吐きながら、そう思っていると









「おわぁっ!?」



「!!??」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る