第8話 結婚式と初夜 (Hシーンあり)

★☆ 簡易な結婚式


結婚式は予想通り簡素なものとなった。オレたちグランド家の領地で行われ、出席者は限られた家臣と一部の貴族だけ。正妻ではなく側室という立場のため、派手な式典は避けられた。


ナナ姫は、控えめな純白のドレスに身を包み、いつも以上に美しく見えた。その表情は柔らかい笑顔を浮かべているが、その奥に緊張と期待が混ざっているのがわかった。


「ロード兄様…いえ、ロード様」

彼女は俺の隣に立ちながら、少し頬を赤らめてそう呟いた。


「ナナ、普段通りでいい。何も変わらないさ」

オレは優しく声をかけたが、その言葉が本当ではないことを自覚していた。今日を境に、俺たちの関係は「兄妹」から「夫婦」へと形を変える。形だけでも、それは避けられない事実だった。


式典はあっという間に終わり、誓いの言葉と指輪の交換が行われた。形式的なものではあったが、ナナ姫が指輪を受け取るときの手の震えが俺の胸を締め付ける。


「おめでとうございます!」

家臣や出席者たちの拍手と祝福の声が響き渡る中、ナナ姫は控えめに微笑みながら俺を見上げた。




★☆ 初夜の幕開け


結婚式が終わると、俺たちは新たに用意された寝室へと案内された。扉を閉めた瞬間、外の家臣たちや使用人たちが何やらざわめいているのがわかる。


「…やっぱり、初夜ってこんな感じなんですね」

ナナ姫が小さくため息をつきながら言う。その顔には困惑と恥じらいが浮かんでいた。


「演技だ。周りが勝手に期待しているだけだろう」

オレは肩をすくめて答えた。


部屋には大きなベッドがあり、その周囲には薄暗い照明と花びらが散りばめられている。使用人たちの「心遣い」なのか、明らかにロマンチックな雰囲気が意図されているのが見て取れる。


「…兄様、どうしましょう?」

ナナ姫がベッドに腰掛け、小声で尋ねてきた。その声には微かな不安が混じっている。


「ナナ、俺たちは演技をするだけだ。本当に何かをするわけじゃない」

オレは彼女の目を見て、しっかりと伝えた。すると、彼女は小さく頷き、少しだけ安心したように見えた。




★☆ 演技としての「初夜」


ナナ姫と俺は、互いに相談しながら「初夜」をそれらしく見せるための準備を始めた。


「まず、少し大きな声で話しておこうか」

俺が提案すると、ナナ姫は一瞬戸惑いながらも小さく笑った。


「そ、そうですね。ええっと…」

彼女は急に声を張り上げて言った。「ロード様、もう少し優しくしてください!」


「……」

オレは思わず笑いをこらえたが、真剣に取り組むナナ姫の姿に感謝すら覚えた。


「わかった。じゃあオレも――。ナナ、恥ずかしがる必要はないぞ」

そう言いながら、少しベッドの軋む音を立てる。部屋の外にいる人々に、それらしく聞こえるよう配慮した。


ナナ姫も、ぎこちないながら協力的だった。

「ロード兄様…そんな、急に…」

彼女の声は小さく震えていたが、演技としては十分だ。


外からは、気まずそうな咳払いの音が微かに聞こえる。どうやら使用人たちはこちらの「進展」を察して部屋から離れていったようだ。




★☆ 静かな夜の語らい


周囲が静かになったのを確認すると、オレたちはようやく演技をやめた。ナナ姫は疲れたようにベッドに腰を下ろし、小さく笑った。


「これで、みんな納得してくれるでしょうか?」


「十分だろう。あとは適当に想像させておけばいい」

俺も肩をすくめながら答えた。


「兄様…いえ、ロード様」

ナナ姫が改めて俺を見つめる。その瞳には、どこか複雑な感情が浮かんでいた。


「ナナ、俺たちは夫婦という形になったが、お前に無理をさせるつもりはない。お前の気持ちは尊重する」


俺がそう告げると、ナナ姫は少し驚いたように目を見開き、そしてゆっくりと微笑んだ。

「ありがとうございます、兄様。でも…私は、兄様とこうして一緒にいられるだけで幸せです」


彼女の言葉は純粋で、少し切なかった。その笑顔に応えるように、俺は彼女の手を軽く握った。


「ナナ、ありがとう。お前には感謝している」


「はい…いえ、兄様、それならば証拠を見せてください。」

いきなりナナ姫は声を荒げた。どうしたのだと思っていると「演技なんか嫌です。私を貴方様の女にしてください」

「おい、いきなりどうしたというのだ」とオレは困惑しながら質問した。

「もし、特能魔法の継承のためでしたら、子づくりは貴族の義務です。それならば、演技なんて必要ないのではないでしょうか」

「まってくれ、ナナ姫、オレはおまえが大事なんだ。粗末に扱いたくない。安っぽく扱いたくないのだよ」

ナナ姫はそういうとプイっとオレから目を背けた。先ほどまではオレの目を見て話さなかったのにだ。


ナナ姫はベッドからでた。そして、立ち上がり天井を見つめる。

「兄様、、私は女です。そして、グランド家の姫でもあります。」

「それは、、そうだが、どうしたのか?」


「その私から抱いてと懇願しなければ抱いていただけないのですかぁ?」

最後のあたりは涙声になっている。オレは激しく反省した。オレはナナ姫に恥をかかせただけだった。ナナ姫の自分への好意は知っていたはずだ。ただし、オレのほうに勇気がなかったばかりに、ナナ姫を泣かせてしまった。


オレは彼女を抱きしめる。彼女はずっとオレのを見つめる。その瞳はオレの瞳を離さない。

「もう、子どもじゃありませんよ」


彼女はそう笑顔を向けてきた。


(彼女を、大事にしたい。これ以上は・・ダメだ。)


オレはそう強く自分に言い聞かせたが、体が言うことを聞かない。


オレは彼女のナイトドレスを脱がせた。


均整の取れた彼女の肢体がくっきりと見える。


オレの唇と彼女の唇が触れ合った。次の瞬間、二人はお互いの舌を這わせた。どれだけ、唇を犯し続けただろう。息ができない。しかし、二人ともそれでも這わせることをやめない。


ついに、息が続かなくなり、お互いがキスをやめた。二人とも息を荒げている。だが、見つめあうことを止めない。


「私からしますね」


何を?と意地悪な質問をしない。“する”というのであれば、させてみる。


オレは立ったままでいる。その彼女は目の前で跪き、オレのペニスを口に咥えた。

前世の記憶では仁王立ちフェラというものだろうか。オレは普段の汚れのない彼女から、信じられないという思いを抱いた。


「んっんっうぅぅぅぅ……」


唇と頬肉をこすりつけてくる。彼女の全力の口奉仕をしてくれた。首を小刻みに動かす。その動きは徐々に早くなってくる。


「ナナ、、うまくないか?もしかして経験とかあるのか?」


次の瞬間、彼女の歯がオレの敏感な個所をかみしめた。


「痛い!痛い!おい!おい!」


オレは必死に抗議する。しかし、彼女の歯がどんどんと食い込んでいく。


「怒りますよ?」

彼女はフェラを止めてオレをにらみつけながら、抗議する。

“すでに怒っているだろう”とは言わない。「すまなかった。随分とうまかったからね」とだけ言った。


「貴族の令嬢は事前にこういうことを終わるのですよ。あ!もちろん女性にですよ。私の場合は乳母のマニーに教えてもらいました」


マニーとは常にナナ姫に仕えている側近中の側近だ。


「もちろん、経験はありません。男性貴族でも事前に練習はするのですよね。でも、実戦で」

少し皮肉めいて彼女はオレに言った。確かに、オレは今世において童貞ではない。

事前に女をあてがわれ、練習済みだ。経験を済ませている。


「すまない」

「いいのですよ。お兄様は“特能魔法”の使い手ですから、独占するのはあきらめろとマニーからも聞いています。」

非難めいた声で可愛らしく抗議してきた。


「でも、お兄様の心だけは誰にも渡したくありません」


彼女はオレを強く見つめてくる。

「もちろんだ。お前はオレにとって絶対になくてはならない女性だ。お前が大事だよ。オレ自身よりもね」


オレは彼女の“心だけは誰にも渡したくない”の答えを言うことはできなかった。

彼女の心からの質問に回答をはぐらかしてしまった。

罪悪感がオレの心をむしばむ。


しかし、彼女はオレの回答に満足したのか、「うれしいです!」と言い、フェラを再開した。


しばらく、フェラが続く。彼女のフェラは緩急がついていたり、口の中全体を使用しており、何より必死に奉仕してくれていることから、かなり気持ちがいい。


彼女はフェラをしながら上目遣いでこちらを見つめてきた。口の中に出してもいいですよということだ。


オレは限界が訪れた。彼女の口の中に射精をしてしまった。


彼女はペニスを根元から咥えて離さず、根元から吸い上げてきた。彼女は吸い上げを止めない。射精後、弱まっていた快感が再び高まる。そして、また、ピストンを開始する。燃え上がるような快感がオレを襲う。「ちょっちょと」と情けなく喘ぐオレを彼女は嬉しそうに上目遣いで見つめてきた。


再びオレは彼女の口の中に射精した。


彼女は咥えていたペニスを離すと、オレに向けて口を開いた。唾液と精液が混ざり合っている。それが見たことを確認したら。彼女は咽を鳴らして“ごっくん”と飲み干した。


「どうですか、マニーのようにうまくなかったかもしれませんけど・・」

彼女は上目遣いで、おずおずとオレの感想を聞いてきた。


「よかった。かなり気持ちよかった」

と答えると満面の笑みを浮かべた。


「本当ですか、うれしいです」

と答えたのであった。


「私なんかでお兄様を気持ちよくできたなんて、幸せです」

と謙遜するので、「いや、すごい良かった」と答えた。


今度は此方の番だ。

おれは彼女は膝の上にのせる、そして、彼女の局所の敏感な個所に指を這わせる。彼女の局所は透き通るようなピンク色である。筋に合わせてオレの指がなぞる。


「フウ・・フウ」と彼女の声を上げないようにするが、オレの指が動くと時々“ぴくん”と反応した。


彼女の局所が十分ぬれてきたことを確認した。


オレは彼女をベッドに寝かせて「いくぞ」と言う。彼女は「ロード、貴方の女にしてください」と涙を浮かべながら懇願した。


オレはベニスが先端に触れる。彼女のビクっと反応する。少しずつ挿入していった。彼女の誰も受け入れたことのない局所がオレのペニスを侵入を阻む。


「痛た・・痛い」と彼女が言う。「やめようか?」とオレは問う。

「絶対にやめないで」と力強く彼女が言った。


1秒が1年、1年が1秒と感じられる時間の中、オレ達は一つになった。


オレのモノが奥まで挿入されたとき、「奥まではいったよ」と言うと「うれしい・うれいしいです」と彼女は大粒の涙をぽろぽろと流した。「ずっと、ずーっと、貴方のことが好きだったんですよ!」


彼女の秘所には破瓜の証がくっきりと示していた。


オレはピストンを開始した。「あん、あん」と彼女は喘ぎ声をあげる。まだ、痛そうにしている。オレは速度を弱めようとすると、「弱くしないで、この痛みを私に忘れないように刻み付けて!」と言ってくる。オレは再びピストンを強めた。


オレはピストンをしながら、彼女のクリを責めた。「え?何?これ?」これはマニーから教わっていなかったのか、奉仕の方法のみ教わっており、奉仕されることを教えてもらっていなかったのか、彼女は戸惑っている。


「お兄様、何ですか・・これ?き・・気持ちいいっ」


オレはピストンを続ける。彼女の喘ぎ声が大きくなる。声を上げるのを我慢することは止めたようだ。


「ナナ、もう我慢できない」

「いいですよ。来てください。孕ませてください。貴方の女にしてください!」

彼女の絶叫にオレは、、オレは、、。


彼女の中に大量に射精した。


彼女の秘所から破瓜の証とオレの精子が混ざっている。


オレは彼女を抱きしめる。お互いが肩で息をしている。彼女の汗のにおいと、彼女の呼吸がオレの皮膚に当たり、心地いい。


しばらくすると、「お掃除しますね」と、彼女はオレのペニスを再び咥え、お掃除フェラをした。これまでが貴族の令嬢の作法らしい。


すべての行為を終えたオレ達は二人でベッドに入った。彼女は裸で寝ることに抵抗があるらしい。育ちがいいのだ。


「おやすみなさい、兄様」

そう言って、ナナ姫は布団に入り、目を閉じた。その横顔を見つめながら、オレも静かに眠りについた。

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