多目的トイレはセックスする場所ではありません
都市部の繁華街と言われる地域にも、多目的トイレが普及し始めている。車椅子や、人工肛門などを必要とするオストメイトの方達が少しでも排泄がしやすいように、という目的がある。
そんな多目的トイレで、一人の女子高校生と、成人男性がいた。左目の斜め下にちいさなほくろのある女子高校生はワイシャツのボタンを開け、乳房があらわになっていた。男性は革ジャンに、下に穿いていたジーンズとパンツは脱ぎ、下半身は裸だった。股を広げた女子高校生に覆い被さるように、男性が腰を振り、何度もピストン運動をしていた。はあはあ、とか気持ちいい、とかまじ、最高、などとつぶやいていた。
少女は特に表情を作ることもなく、横の洗面台を見つめていた。
男性が改めて少女を見ると、今流行りのアイドルにそっくりだった。左目の下のほくろがより一層色気を増していた。そんなことを考えると、ますます腰の動きが速くなった。
「ああぁぁぁ……」
最後の動きの後、男は床に倒れ込んだ。そしてはあはあ息を切らしていた。その後ゆっくり起き上がると、ジーンズをはいた。少女はトイレの上に股を広げたままだった。陰部から、白い液体が垂れていた。
「まじ最高。ほんとに金いらないの?」
少女はこくりと頷いた。男性は、気が変わらないうちにとそそくさと服を着ると、出入り口のドアに向かった。
「じゃあな、またたのむよ」
そういうと満足げにその場を去った。
取り残された少女は、垂れた白い液体をしっかりと丁寧に、自分の膣の中に押し入れた。それから、パンティをはき、ブラをつけると服を整えた。鏡を見て、おろしていた髪を団子に結び直し、何事もなかったかのような表情を作った。それから手を洗って、外に出ると、次のターゲットを探し始めた。
たちんぼと呼ばれる、売春目的で女性が立っている場所に行けば、大体すぐに男は捕まる。特に女子高校生は貴重だった。一人のスーツ姿の男性が、ショートパンツの女性と話していた。そのまま話がつき、どこかへ行こうとしてから、ふと少女の姿に目がついた。それから女性と離れると、少女の方へ近づいてきた。
「君、暇なの?」
と声をかけてきた。
「ちょっとお小遣いが欲しくて……」
「そうなんだ、おじさん力になるよ。食事だけ? それともホテル行ける?」
少女はうつむきながら、「お金もらえるなら……」と答えた。
「じゃあホテルだね。いくら? 君だったら3万は出すよ」
少女は少し悩みながら、ためらいがちに頷いた。
「よし、じゃ、行こうか」
スーツ姿の男性は、嬉しそうに少女と手を組んだ。お客を取られたショートスカートの女性はそれ睨みつけ、一つ唾を吐いた。
*
ホテルで、男は必死に腰を振っていた。
「ミオちゃん、いいよぉ……」
男は目を閉じて、まさに昇天寸前、というところだった。少女は四つん這いになりお尻を突き出す、いわゆるバックの体勢をとっていた。それから男性は少女を仰向けにし、正常位の体勢になった。男性の希望で、少女はツインテールに髪を結び、制服は着たまま、セックスをしていた。
「はあ、いくっ、ああ……」
少女はすかさず声を出した。
「顔にかけたりはしないでくださいね、必ず中に出してください」
男性は、いいの? いくよ? といいながら、膣内に射精した。そのまま数回ビクンとなってから、ベッドにもたれこみ、息を整えた。それから改めて少女の顔見て、美少女だと思った。
「ミオちゃん、よかったよ」
そう言ってキスをした。少女は作り笑いを返した。
男性はすっくと立ち上がると、服を着た。そして財布から取り出した約束の3万を机に置いた。
「またお願いできるかな? 連絡先教えてもらってもいい?」
少女は淡々と答えた。
「私そういうの持ってないんです。怖いお兄さんに取られたんで」
それを聞いて、男性は一瞬体温が下がった。目をぱちくりさせてから答えた。
「そうなんだ。じゃあまたね」
と言って逃げるようにホテルを去った。少女は自分の陰部を確認し、横にもれた白い液体をしっかりと膣の中に入れ込んだ。それからパンティをはき、服装を整えた。
ホテルの建物から出るころ、あたりは真っ暗になっていた。目の前を横切る車が少女の前を通り過ぎ、ツインテールの髪がばっさりと揺れた。通り過ぎた車のライトに照らされ、一人の女がこっちを見ていた。
「ちょっとあんた」
声の方を見ると、先ほどのたちんぼの場所にいたショートパンツの女性だった。
「話があるんだけど」
後ろには2人の男が控えていた。茶髪で首にはじゃらじゃらしたネックレス、一人はナイフらしきものをちらつかせていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます