第2話:揚羽(あげは)ちゃんとエッチしたい。
俺は彼女を見た瞬間、まったくのアホ面になっていた。
クチがぽか〜んと開いて体は金縛りにあったみたいに硬直して動かない。
それは彼女が俺をそうさせてるんだ・・・俺のせいじゃない。
こ、こんな子どこにいたんだ?
彼女は俺の好みにぴったりハマっていた。
顔は俺の好きな顔で、激カワ、痩せてもなく太ってもない、にも関わらずおっぱいが
デカい・・・と思う・・・アニメキャラ定番のスタイル。
着物の上からでもデカいことが分かるくらいだ・・・。
で、なんと言っても1000%俺の理想のタイプ。
そんな子と、どのくらいの確率で出会うことができるんだろう?
こ、これは奇跡だ。
「あの・・・あなた様でしょうか?私にご用って方?」
「あ、そうだったんですけど・・・もういいです・・・ちょっと舐めてました」
「え?舐めて?って、なにをでしょう〜?」
「平安女子をです」
「は?」
「す、すいません・・・また来ます・・・揚羽さん」
揚羽って呼んだぞ!!俺。
「用があるんじゃなかったのですか?」
たじろぐくらい衝撃的に可愛ゆくて、あまりの突然の出会いに僕の
脳みそがついていけなくて今はちょっと気持ちの整理がつかなかった。
「いえ・・・今は何も言えないくらい恋の矢が俺の胸に刺さってるんです」
「は?」
「なんでもないです・・・」
「心の準備が整ったらまたお邪魔するかもです・・・揚羽さん・・・」
「今は平安女子に会えただけで儲け物・・・ありがとうございました」
「あなた変ですよ?」
「はい、俺もそう思います」
それだけ言って俺は彼女に頭を下げて、そそくさと部室を後にした。
「なんでしょう〜・・・変なお方ですね」
その日から俺の切ない片想いが始まった。
俺は揚羽さんを、いや揚羽ちゃんを完全に舐めていた・・・あれほどの女子だとは思っていなかったからだ。
でもなんで平安時代から、わざわざこの時代の大学になんか来てるんだ?
平安時代も塾からの留学?・・・ホームステイ?
まあ今の大学の方が昔の塾なんかより、いろいろ勉学や研究は進んでるからな。
それでこの大学に来てるんだ。
って・・・そもそも平安時代の女子がここにいるっておかしいだろ?
どうやって来たんだよ・・・タイムスリップ?平安時代になんかタイムマシン
とかあるのか?
実は揚羽ちゃんがなんでこの時代に来てるのか?
その理由を俺は後で知ることになるんだけど、揚羽ちゃんは留学とかホームステイ
とかそんなことでこの時代に来てるんじゃなかったんだな。
「ああ・・・揚羽ちゃんとエッチしたい」
「絶対エッチしたい・・・あの着物の裾をはだけて・・・」
「あ〜れ〜そんなご無体な、なって言われちゃって・・・わ〜俺、スケベ代官に
成り下がってるよ」
妄想は膨らむばかり・・・その反面、
かもって思った・・・男になんかなびかない・・・クラスの男子を相手にする気に
ないみたいだし・・・心霊現象にしか興味がない?。
処女そうだし・・・なんか身持ち固そうだもし・・・貞操観念ガチガチみたい
だし・・・。
とりあえず落ち着こう・・・作戦練り直して再度アタック・・・それしかない。
諦めないからな!!
待てよ?平安女子だから短歌とか俳句とか得意なのかな?
作ったこともない俳句を二・三書いて持って行って見てもらおうかな・・・
それなら彼女に会いに行く理由ができるだろ?
俳句なんかて姑息な手段にでなくても、はっきり好きだから付き合ってくださいって
正直に言えばいいのに・・・どうせ告るつもりなんだから。
それに万平はこの時、
つづく。
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