式神さんはいとおかし・平安女子は超エモい。
猫野 尻尾
第1話:平安女子。
式神とは、陰陽師が使役する鬼神のことで人心から起こる悪行や善行を見定める
役を務めるもの。
また陰陽師の手となり足となり暗躍する。
式の神・識の神(しきのかみ)ともいい、文献によっては、
陰陽師によってその式神の容姿は様々に違うようだ。
俺は某大学に通う不・・・健全ないち男子。
名前は「
俺は一般男子よりかなりスケベだと自負している。
たぶん平安時代より先祖代々、受け継がれたスケベなんだろう。
人より湧き上がる性欲が強いというのは自制できない。
だけどまだ童貞・・・頭の中はスケベで渦巻いてるけど行動がともなってない。
だから誰でもいいからエッチしないと脳と体のバランスが保てなくなりそうだ。
この際男でもいいかなって思ったりして・・・。
そんな折、耳寄りな話を聞いた。
なんでも、平安時代からこの現代にやって来たって言う幻のような「平安女子」が
この大学にいるらしい。
平安女子ってどんなだ?
俺は頭の中で想像した・・・キメの細かい白い肌・切れ長の細い目 ・ ・鼻筋が
通った小さな鼻・ふっくらした頬 ・サラサラした艶のある黒髪 ・体型もふくよか ・ ・おしとやかな口(おちょぼ口) に十二単なんか着ちゃって・・・。
枕草子とか読んだことないし源氏物語とかも知らないから平安時代の女子なんて
そんなイメージしかない。
彼女の名前は「|揚羽(あげは)」って言うらしい・・・。
苗字は誰に聞いても知らないって言うじゃん。
まあ、なんでもいい、その平安女子とやらに一度会ってみたい。
目的はもちろん平安女子との時代を超えたエッチ。
にわかに平安女子とエッチしてみたい願望が、ふつふつと湧いてきた。
なんでも心霊研究会ってサブカルチャーなサークルがあって、彼女は
その部に所属してるって情報を手にいれた。
彼女に会いたかったら大学中を探して聞いて回るより心霊サークル部に
行ったほうが早い。
なもんで俺は早速、心霊サークルの部室の扉を叩いた。
「すいません・・・・あのつかぬことをお伺いしますけど・・・」
部室には男子がふたりいた。
女子は、ひとりもいなかったので平安女子は、まだ来てないのか、どこかへ
でかけてるんだろう。
「あの
「ああ、揚羽さんなら図書室にいるんじゃないかな、ちょっと待ってください
呼んできますから・・・」
そう言って男子のひとりが彼女を探しに行ってくれた。
しばらく待っていると男子とひとりの女子が部室に帰ってきた。
「私に用とは?どなた様でしょう?」
そう言って着物を来たひとりの女子が部室に入ってきた。
俺は頭の中で想像してた平安女子のイメージ・・・
キメの細かい白い肌・切れ長の細い目 ・ ・鼻筋が通った小さな鼻・ふっくらした
頬 ・サラサラした艶のある黒髪 ・体型もふくよか ・ ・おしとやかな口(おちょぼ口) に十二単なんか着ちゃって・・・。
でも全然違ってた・・・彼女は今風の女子だし普通の女子大生だった・・・でも
着物は着ていた。
もしかしてこの子が
って、俺は彼女を見た瞬間、まったくのアホ面になっていた。
クチがぽか〜んと開いて体は金縛りにあったみたいに硬直して動かない。
それは彼女が俺をそうさせてるんだ・・・俺のせいじゃない。
「揚羽・・・さん」
こ、こんな子どこにいたんだ?
つづく。
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