ツチノコ視点で描かれているので気付けば自分も床を這っているような感覚に!まさかのツチノコによる推理が始まる!テンポ良くツチノコの身体のようにスルスル〜ッと読めてしまう気持ちの良い作品ですΣd(゚∀゚d)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(255文字)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(354文字)
私は人生で初めてツチノコが主人公の小説を読みました。ツチノコを追う話はあっても、ツチノコが主人公のお話はそうそうないのではないでしょうか?そしてこのツチノコ、とても聡明で洞察力が優れています!彼が立ち寄った家で起こる手に汗握る命懸けの鬼ごっこと、衝撃の結末にあなたもきっとこのお話の虜になることでしょう!
ツチノコが忍び込んだ家には違和感が……。家の人に追い回されながらも、頭のいいツチノコが家の秘密を暴こうと奮闘します。そして最後のオチも、しっかりと世界観が練られているからこその秀逸なもの。逃げ回るハラハラと、謎解きのワクワクが同居した楽しい作品です。あと、短編創作フェスのお題である「つま先」のさばき方がうまい!
人間の自分への反応を知っているからこそ、迷い込んだ家の住人の反応に違和感を抱くツチノコ(主人公)。ツチノコであるため視線の「つま先」で相手を判断。←今回のテーマですね。自らを蛇だとアピールするユーモアたっぷりの一面もありますが、読者は泣き笑いでしょう。しかし本人は必死です。そして奇妙な家の秘密を解くためにロジカルな推理を展開してくれますが驚きのラスト。ユーモラスなミステリーです。