第二話

……というところで自分のベッドで目が覚めた。じっとりと脂汗をかいていた。長い悪夢を見ていたようだ。北に拉致されたことから何から何までが夢だった。喉が渇いた。ホッとして、キッチンへ行き、コップで水を一杯飲み干すと、思わず『カムサハムニダ』と言ってみた。あの、軍人が夢の中でくれたコップ一杯の、命を救ってくれた水の味がした。


(終わり)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

シンジケート 長井景維子 @sikibu60

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画