第9話 コラボ配信 with 兎耳山 1(別視点)

○東條(兎耳山)視点


「こんばんは!『メモプロ』社長兼シスターの『兎耳山灯里』です。」


「今日の対談企画にはウチの新人が来てくれました!」


【こんばんは!】

【待ってたよ!】

【よっ!執事長!】


「それじゃあお呼びしましょう!イケメン天使参上!スペック高い執事長はドS !?ドM!?『メモプロ』所属、『セラヴィス·アークバルト』君です!」


「どうもご紹介にあずかりました、『メモプロ』所属天使兼執事長の『セラヴィス·アークバルト』です。どうぞよろしくお願いします。」


「来てくれてありがと~!!」


「いえいえこちらこそ。呼んでいただきありがとうございます。」


【執事長!こんばんは!】

【クッソイケメンやん!?】

【楽しみで夜しか寝れんかったわ】


「聞きたいんだけど、なんで敬語なの?いつもの感じでいいよ?」


「そうですか?リスナーさんからすると芸歴5年の事務所社長と芸歴3日の事務所新入社員だから敬語の方がいいかな~と思ったんですが。」


「まあ、事務所の社長と社員って考えるとそうなのかも知れないけど、私がいいって言ってるからいいよ。」


「そっか。じゃあいつも通りタメ口で話すよ。改めて今日は呼んでくれてありがとね。」


「呼びたくて呼んだんだからいいんだよ。セラヴィス君って同期いないじゃん?だからってわけじゃないんだけど、色んな人とコラボして交流を深めて貰えたらなと思って。」


「そういう意図があったのか。凄いね、まるで上司みたいだ。」


「上司どころか社長だよ?」


【テンポええな~】

【てえてえ】

【セラヴィスさんってデビューして3日なの?落ち着きすぎじゃない?】

【それはデビュー配信から感じてた】


「今日は対談形式で会話しながらセラヴィス君のことを知っていけたらなと思います。」


「まだデビューして3日しか経ってないので僕のこと知らない人も多いだろうし、今日の配信を通して色々知ってほしいな。」


「はい!それじゃあ一つ目!」


『セラヴィス様、デビューおめでとうございます。セラヴィス様と灯里ちゃんはデビュー前からの知り合いだと思いますが馴れ初めとか教えて貰えないでしょうか?』


「みたいな質問がめちゃくちゃ来てました。まあ、みんな気になるんだろうね。軽く私の方から話してもいい?」


「構わないよ。」


「え~私とセラヴィス君は元々の知り合いで出会って10年以上かな?ちょくちょく交流はしてて、VTuberにも誘ったりしてたんだけど今まで袖にされてたの。」


「言い方がよくないね。Vtuberの社長をやってると説明は受けてたし勧誘もされてたんだけど、その時は別のことにハマってたから仕方がなかったんだよ。」


「別のことって?」


「始めに連絡貰ったときは音楽だったね。その後に連絡貰ったときは絵を描くのにハマってたかな。たしか。」


「なるほどね~。デビュー配信の時のOPの曲の出来を考えると音楽に集中したくなるのは仕方がないか。」


【あれはマジで凄かった!鳥肌めっちゃ出てたもん】

【あれで本職じゃないって本職泣かせすぎる】

【そんなに凄かったの?後でデビュー配信見てきます!】


「セラヴィス君のデビュー配信見てない人は是非見てね!本当に凄いから!」


「ありがとね。」


「そういやなんで急にVtuberなりたいって連絡くれたの?あんなに断ってたのに。」


「別に絶対になりたくないってわけじゃなかったよ。ちょうど前にハマってた料理作りにキリがついて、暇になったな~何か面白そうなことないかな~って調べてたらVtuberさんの動画を見付けたのがきっかけかな。」


「へ~。それって誰の動画?私?」


「兎耳山さんのも見たけど、きっかけは『ユニライブ』のライバーさんの赤スパ祭りかな。今までの僕の趣味って一人で完結することが多かったんだけど、リスナーという他の人がいてより面白くなる配信に興味が湧いてね。」


【赤スパ祭りの切り抜きはよく見るわ】

【つまりワイらがきっかけってことか?】

【なんか誇らしいな】

【セラヴィスは名誉俺達ってこと?】

【俺達1万人いても敵わんけどな】


「なるほどね。あの切り抜きは私も何度か見たことあるよ。面白いよね!」


「僕の中で、リスナーって単なる会話相手またはガヤって認識だったんだ。でもあの切り抜きではリスナーがメインだった。みんながいかに面白い配信に出来るかっていうのを楽しんで作り上げてたのが凄いなって思ってね。」


【いや~照れますな】

【ワイらもみんなで面白い配信作ろうな!】


「頼むよ君たち。僕の配信をみんなで盛り上げていこうね。」





○あとがき

文章書くの難しい...

今回全部会話の応酬になってしまいましたが読みにくくはなかったでしょうか?

一応続きの部分で兎耳山さんの感情部分があるので(別視点)にしましたが、この話だけなら誰視点も何もありませんでしたね。

まあ、そこら辺はあまり気にしないでいただけると助かります。


あと、近況ノートに兎耳山さんのイメージを載せました。

正直言うとイメージが僕の中でも固まってないんですよね...

社長業やってる東條さんとしてはそこそこクールな感じで、兎耳山さんとしては結構明るいイメージです。

これから固まっていくといいな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る