第22話
秀ちゃんの言うとおり。
そして、このままグズグズしているわけにはいかない。
升「よし。とりあえずアイツここに呼んでくるか」
増「えっ!?でも、何て言って?」
藤「待って秀ちゃん。それより、もうこのまま午前零時を待とうよ」
直『気ぃつかってくれてありがと、藤くん』
チャマは俺の意図にいち早く勘づいたようだ。
このまま3人がチャマを囲っていれば、必然的に彼を守ることが出来るということに。
わざわざ容疑者に知らせることなく。
さすが俺の恋人、頭の回転が速い。
守りがいがあるぜ。
絶対これ以上、こいつを傷つけさせはしない。
そして午前零時。
脅迫状のお呼び出しの通りに、埠頭の倉庫へ赴いた。
1人で佇むチャマの背中は頼りなげに見えるが、その実、俺たち3人が物陰からいつでも飛び出せる体勢で見守っている。
浜風はかなりキツくて、潮の匂いがまとわりついた。
藤「遅ぇな…」
増「チャマ、大丈夫かな。いきなり大人数で殴りかかってきたりしないよな…?」
ヒロの不吉な発言に、秀ちゃんが何か言いかけた時。
今日も現場で聞いていた、あの声が聞こえてきた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます