第7話
ネットで配信される映像には、テレビほどの制約はない。
(もちろん放送禁止用語とか言っちゃダメだけど)
だから俺ら4人はいつも、かなり素な空気、もしくは完全にネタに走った状態を、皆様にお届けしているわけで…
直『えー、視聴者の皆さん、お久しぶりです!もしくは初めまして!直井由文です』
藤「…藤原基央です」
升「升です」
増「ま、ましゅ川ですっ」
どうして名前で噛めるのか、教えてほしいぐらいで…
直『今日はですね、視聴者の皆さんからメールやお手紙をいただいているということで』
増「はい。まずは東京都の××さん、高校2年生の女の子からです」
升「女子高生ですね」
増「突然ですが皆さん、神様って信じてますか?高校生にもなって恥ずかしいのですが、私はまだ信じていたい気持ちがあります」
直『あー…ね。このくらいの歳だとほら、運命の出会いとかもね』
升「ありますね。信じたい感じ、わかりますねぇ」
神様か…。本当にいるなら、教えてくれよ。
増「この子はほら、あんまり思い詰めてるわけじゃなさそうだから、いいんじゃない?」
直『それはある。自分をしっかり持っていて、なおかつ偶然の幸運を神様のおかげだと信じていられるのなら、“この子の中の神様”には間違いなく価値があるよ』
増「そうそう。最終的には自分で…ってわかっててもね」
升「何もかも自分で抱え込むより、神様でも何でも、どっか押しつけられるものがあると、意外と人生楽になりますから」
神様。チャマは、何でもないんだよな?
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