第4話

あ、そう。夢ねぇ…

べつにいいんだけどさ。

言葉にすると、何だか急に現実味が増しちまうな。



司「はいはい、じゃあ最後に直井くんは?」

増「おお、司会者が仕事し始めた(笑)」

直『ようやく職務を…(笑)えーっとね、感想はぁ。とりあえず明日も生きてみよっかなー、みたいな』

増「あ、わかるそれ。なんかさ、もうちょっと頑張ってみよっかなって気分になる感じ」

司「べつに死にたいわけじゃなくても?」

増「もちろん」

升「それをね、まぁ漠然としたものなんですけど、ファンの皆さんとか、リスナーの人たちも感じてくれたら…」

直『いやまぁ、感じ方は人それぞれじゃね?』

升「あそっか。じゃあまぁ、そう感じられた人は、僕たちの同類ってことで(笑)」

藤「同じ穴のムジナってことで」

直『暗いね~(笑)…ヒロ、何か喋れよ☆』

増「あ、ちょっ…口にチョコ入れた途端に振らないで…(^^;」





結局は、何だかんだと騒いでるうちに、収録時間いっぱいになった。

俺らのプロモーション活動は、いつもこんな感じだ。


誰がどんな解釈をしてくれてもいい。

誰か一人にでも、届くといい。

俺たちはいつもそう思って、仕事をしている。


どうか感じてください。

曲の力を、歌詞の力を。

俺の声を、4人で出す音を。

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