第24話

増「確かに、チャマが望月と繋がってるって聞いたときはすげぇ腹立ったよ。俺たちと一緒にいたのも全部芝居なのかと思ったら、怒りを通り越して凹んだし」



ふたたび黙りこくるチャマ。

罪悪感でいたたまれないといった表情だ。



増「そのうえ、藤くんに何か仕掛けようとしてるなんて絶対に許さないと思った。マジふざけんなって。俺らを何だと思ってんだって」

直『…だったら、』

増「でも、もうこれっきり二度としないって言うなら、俺はそれでいい」

直『なんで!だからなんで、みんなして俺にそんなに甘いんだよ!』



そこで、それまで成り行きを見守っていた升が口を開いた。

包帯の巻かれた手で、2人の間に割って入る。



升「チャマ。どうしても気にするって言うんならさ。万が一同じようなことがもう一度あったら、即追放してやるよ」

増「それはそれで厳しいね」

升「チャマだけじゃなくて、俺ら4人のなかで裏切り者が出たら、そいつは追放。裏切りの基準は…まぁ、その時の事情によるけど」

藤「待て、それ俺も入ってんのか」

増「あー。むしろ教祖が裏切るってのがいちばん罪重いかもね」

直『ヒロおまえ、さらっと酷いこと言うな…』

升「はははっ」



反射的に突っ込んだチャマを見て、升が嬉しそうに笑う。

それを見て、残りの3人も相好を崩した。

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