第16話
増「幹部選挙で望月さんが当選したのも、仕組まれたことなのかな」
升「それは違うな。あの人が対外的に優秀で人格者でもある、という評価は結構前からあったろ?…すげぇ自然に輝一会を牛耳ろうとしてるから、ある意味いちばん厄介な相手でもあるんだけど」
増「じゃあ…エマさんは」
彼女は望月の正体に気づいているのだろうか。
だとしたら、たった1人で望月の企みを阻止しようとしているのだろうか。
升「とりあえず、来週の“春の会”が終わったら、すぐ動こう」
増「…そうだね」
四季折々に開催される交流会は、うちの風物詩だ。
藤くんも、俺も秀ちゃんも、信者みんなの協力のもとで行われる。
もちろんエマさんも、望月も、…チャマも。
升「こんなことを言いたくはないが、ヒロ」
増「ん?」
升「チャマを見張っててくれ。俺は望月のほうを見てるから。もし何かされるとしたら、藤原か…もしくはエマさんだろう」
増「…わかった」
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