第12話
いずれにせよ、結果として国木田医師を含む数百人の命を救えたことは、マスコミで大々的に報道されたため、病院の評判を一気に押し上げることになった。
よって、処分は誰にも下されないことになった。
翌朝。
藤「おっヒロ、起きたか」
増「んー…ぁ?あぁ…、おはよう…」
寝袋からもぞもぞと這い出す背中には、まだ疲れが残っている。
直「大丈夫?つーかおまえ服ぐちゃぐちゃ…ほれ、白衣」
升「とりあえず急を要する患者はいないし、山村先生はいったん家に戻ったぞ」
増「うー、そっか。ありがと」
藤「なぁ、国木田先生、さっき意識戻ったって。一緒に会いに行かね?ついでに何か食おうぜ、もう昨日から時間軸がワケわかんねーし」
藤原が妙に饒舌なのは、彼も疲れてハイになっているからだろう。
2人は院内の売店でパンを買い、国木田医師のもとへ向かった。
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