第2話

【秀ちゃん編】




直『なんでおまえも付いてくるわけ?』

増「いいじゃん、見たいの!秀ちゃんが取り乱すとこなんて滅多に見れないでしょ」

直『別にいーけど、騒ぐなよ』

増「わかってるって…。しかし寒いね」

直『そりゃ真冬の外だもん』

増「あ、秀ちゃん来た」

直『よし』


ゆら~


升「………」

増「………」

直『………』


ゆらぁ~~


増「…こっち向かないね」

直『このままじゃ俺らが先に凍死するぜ』

増「ちょっと振ってみる?」

直『右から左へ移動させるとか』

増「それやるんだったら、手が見えないようにしないと」

直『あー、指先が冷える』


ゆらゆら

すーっ

ふわふわ

さーっ


升「………」

直『どうよ、この完膚なきまでの無関心っぷり』

増「秀ちゃん、窓の外に興味ないんだね…」

直「まぁ、そんなにあるもんでもねーけどな…。くっそー!」

増「チャマ!?」


さっ

さっ

ぐるぐるぐるぐる


増「何、その縦ノリは」

直『なんか回してるうちに暑くなってきたかも』

升「おまえら、何やってんの」

増「え、あ、秀ちゃん!?うそ、気が付いてたの?」

升「まぁ、ついさっきだけど。なんか上下に動いてるのが見えて」

増「怖かった?」

升「全然。なんか面白かった」

直『…だよねぇ』




ちくしょぉぉおっ!

超頑張ってるのに、なんでこんなみっともないオチに!


しゃーない、残るは藤くんだな。

あの人意外と怖がりだし、リアクションもでかいことがあるから、期待していいかも。


頼むぞ!(゚д゚)

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