第4話 英語??

【海斗】


海斗が優凛にギャップを感じたのは、英語の授業の時だった。

先生が

「じゃあ、◎ページの△の箇所、松永読んで」と言った。


海斗は英語が大の苦手だったのもあるし、前の晩に大好きな漫画をほぼ徹夜で読んでいたため、眠りの世界へ旅立とうとしていたのさ。

しかし


「ん?先生今、なんて言った?松永??それって確か、こないだの口が悪い女じゃん」

海斗はなぜかすごく気になった。


その時、その「松永」の声が響いたのだ。

それはそう、まさに、ネイティブの英語の先生が読んでいるかのような、きれいな発音だった。


「あぁ~。なんてきれいな発音なんだろう」海斗はそう思った。

それと同時に


「ほんとにアイツなんだろうか?」とも思った。


でもやっぱりよく見ても、立って教科書を読んでいるのは、まぎれもなく「松永」だった。


「あんなに口が悪いヤツが、こんな特技あったのかよ?ってかアイツ、本当に何者なん??」

その答えを海斗が知ったのは、もう少しあとのことになる。


ね、あとが気になるでしょ?気になるでしょ?そう言ってくれ、頼むから。BY服部。笑

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る