世界419

ホランちゃん

プロローグ 偉大とは、歴史が決めることである。

無限にあるとも思える時の空間の中で、ここにたどり着いた砂浜から一すくいしてみたのだよ。


時の砂を開発し、生産した博士はこう言った。


ただし、その砂の中には、様々な生物の苦痛や思想などが混じっている。


そして我々も時の砂時計を持っている。


しかし、砂時計は少しずつ零れてしまっていて、いずれ砂がなくなってしまう。


我々は時の砂の漏れる量を少しずつ少なくしてきたが、それも限界に達していた。


そこで、砂の量を増やせばいいのだという結論になり、それを実現した。


無限の命を、貴方に。


無限の時を、貴方に。


あまたの思想と苦痛と快楽と結末を、貴方たちに。


私が、時の砂をつぎ足しましょう。

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