第2話チャーハンと

俺は、学校から帰ると自宅に着いてすぐに冷凍庫からチャーハンの素を取り出した。フライパンに油をひいてチャーハンを作り始めた。チャーハンにはごま油だと俺は思っている。そして卵。後は適当。出来上がり。美味しい!スプーンで頬張る。かき込む。口の中いっぱいにする。幸せだ。幸せだ。脳内がチャーハンでビンビン震えている。俺は、二人前は食べる。お腹いっぱいになると炭酸水を飲む。さらにお腹が膨れる。


テレビを付けて夕方から始まるドラマの再放送を見始めた。見ながらげっぷをした。食べ過ぎた〜。高校生になってから毎日思ってる。チャーハンが相棒である。夕方のドラマを見終えると寝る。リビングのソファーで居眠りをしていると雑種犬のポテがワンワン鳴いている。広い庭で走り回っている。母親が買物から帰って来た。「ポテの散歩は?」と未知子は俺に聞いてきた。「行った。ご飯はあげてない。」俺は、嘘をついた。散歩は連れて行ってない。寒いから面倒くさい。未知子は、ポテの餌を作って俺にあげて来てと鍋ごと渡して来た。庭に出ると秋風吹いていて俺は震えた。ポテは、餌と分かった瞬間に激しく吠えてきた。「うるせーな、そんなに吠え無くてもやるよ。」と俺は面倒くさいと思いながらポテに餌をあげた。ガツガツ、ポテは餌を食べて秒で舌を出してもっとくれと懇願してくる。


「塩見君!」


え?家の前で律子が立っていた。


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