宣戦布告、ライバルをぶっ飛ばす!
そして、あっという間に時間が過ぎて、体育祭。
この学校の体育祭は普通の高校とかなり違う。
様々スポーツを、校内の色んな場所で、開催する。
そして、出たい競技に立候補する。
別に立候補しなくてもいいが、した方が、成績が上がると聞いたので俺もやることにした。
ちなみに結希はバレーボールにしたそうだ。
俺は龍地と直接対決をしたい。
選択できる一対一のスポーツは…
フェンシング、卓球、バドミントン、剣道、ボクシングだけだった。
龍地はボクシング教室に通っていると小春が言っていたからボクシングにするか。
俺は申請書を二枚持って、龍地のクラスまで歩いていく。
体育祭が近いということもあり、廊下常にガヤガヤしていた。
俺が教室に着くと、龍地は陰キャっぽい男子生徒の机の上に座って友達と話していた。
俺は彼を廊下に読んだ後、一緒にトイレで話したいことがあるといった。
廊下にいる生徒は龍地が近づくと、静かになり、道を開けた。
金の力ってえぐいなーと思いながら空いた道を歩いていく。
「なんでわざわざトイレなの?」
「誰にも聞かれたくないからですよ。」
「まあいいけど。」
トイレに着くと俺は真っ先に口を開いた。
「話というのはこれのことです!」
俺は体育祭の申請書を龍地に見せつけた。
俺の手にある申請書は、ポケットに入れるため一回折りたたんでおいたから、少し読みづらい。
「あなたのことを信用していないわけではありませんが、どれほど強いのか、ボディーガードとして確認したいのです!」
それを聞いた龍地はニヤリと口元を歪める。
「僕と、ボクシングで対決してください。」
それを聞いた龍地の顔は興奮しているように見えた。
しかし、一瞬で元の真顔に戻った。
まあ、高校生だし、簡単には釣れないよな。
「俺は勝負を挑まれたら全部受けるような小学生じゃねぇ。今回はナシだ。」
ほらな。
「負けるのがそんなに怖いんですね。」
俺の一言で、その場の空気が凍り付いた。
龍地の機嫌を損ねるのは分かっている。
俺がもっと人気が出るまでこいつに友好的に接しないといけないことも分かっている。
それでも、ここで対決したい。
おい神。
お前が前回俺のところに来たとき、龍地は挑発に乗りやすいって言ったよな?
お前の言葉、信じるぞ。
「あ?怖くねぇっての。いいぜ、やってやるよ。」
龍地の目は、まるで襲うタイミングを伺っているチーターのようだった。
こいつに、勝ちたい。
絶対に勝つ!
今の俺にはそれしかない。
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