後編 学校生活
入学準備
「じゃあ来年からだよな?」
「はい。私と同じ高校に入ってもらう。」
「で、そこで俺と違うクラスになったらどうするんだ?」
「そこの学校は一人だけ、同じクラスに入る人を選べるの。」
「じゃあ俺と結衣がお互いを選べばいいんだな。」
「うん。じゃあお金置いてくね。じゃあ、さよならのキス。」
結衣が唇を近づけてきた。
「やめろ。」
「はーい...」
彼女は俺のポケットに金を入れていった。
そして、紙に『今月の生活費』と書いてあった。
貴族って中々やることえぐいな。
俺は女の子からもらったお金で、入学までの一か月間を過ごすことにした。
食費、その他もろもろで使って、まだ余る。
受験勉強に使わないとな。
ボディーガードというより雑用のほうが多いだろう。
それに、貴族である結衣のボディーガードが頭の悪いやつだったら彼女のイメージが下がるかもしれない。
運動に関しては心配ないだろう。
部活に入らなければいいし。
それに喧嘩だってそこそこ強い。
ならば、やらなければならないのは勉強だ。
一応、学力は前世とあまり変わらなかったが。
だが、勉強はできた方がいい。
しかも名門校だから前世よりもよっぽど大変な受験になるだろう。
俺は金を持ってボロアパートに行き、部屋を借りた。
そして荷物を置いた後、そのまま本屋に向かった。
参考書と筆記用具を買った後。
寄り道せず、まっすぐアパートに帰った。
そして勉強。
気がついたらもう六時間たっていた。
俺もそろそろ寝ようと思い、夜ご飯の準備をした。
結衣が好きなチャーハンを食べ終わった後、そのまま寝室へ向かった。
その後も、たまに図書館に行ってみたり、新しい参考書を買ったり。
毎日何かしら勉強をしていた。
そうして、あっという間に1か月がたった。
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