「じゃあ、クビ!」
結衣は泣いて俺に抱き着いてきた。
俺も抱き返した。
そこで、ドアがガチャン...
「お嬢様...」
あ、終わった。
やばいやつだ。
泣いてる結希を抱きしめている。
これ、見られちゃまずいやつだ。
1分後
「何してたんですか?」
10分後
「うーん。どうしよう。」
さらに10分後
「じゃあ、クビ!」
そして今に至る。
あー、やっちまった。
今度こそやばい。
バイトも一回やめたから流石にもう一回入るのは難しい。
あー、つらい。
『ピコン』
結衣からのメッセージだ。
『なに?』
『今日外出の許可出たからご飯食べに行こ』
『金無い』
『おごってあげるから』
『わかった』
ファミレスに着いた俺は結衣を待っていた。
「あ、お兄ちゃんいた。お兄ちゃん、結婚しよう。」
『ブフー』
後ろの席の人が飲み物を噴き出した。
結衣はそこそこ大きな声で言っていたから聞こえたのだろう。
彼女は俺にバイトを紹介してくれたりしてくれた。
そのバイトは彼女のボディーガード。
「まためんどくさそうだな。」
「まあまあ。学校にいる間だけだよ。私が個人的に雇うの。学費は私が負担する。」
「お前の学校の学費は高いだろ?大丈夫だよ。自分で仕事探すよ。」
「じゃー、それは出世払いで。」
「...分かったよ。」
「わー、お兄ちゃん大好き!」
結衣は俺に抱き着いてきた。
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