第6話🍑義妹にされそうになる?

🐍この話はフィクションです。 実在の人物や団体などとは関係ありません。




「加奈ちゃん社長が呼んでるよ」


「え?社長ですか?

えーなんだろう」


マネージャーの優吾に言われて

「慰謝料の話が社長まで行ったのだろうか?

300万貰いすぎた?」

社長に呼ばれた理由を加奈はアレコレ考えながら普段行った事の無い社長室のドアの前に立った。


“コンコン“

「天宮です」



「どうぞ」

の声と一緒に重たそうなドアが開く


中には難しそうな顔をした今海俊哉が立っていた。

髪をポサポサとたて、耳うえまでのツーブロック

目は細いが鼻は高く輪郭は塩顔特有のシャープさ、カッコイイレベルに入る


の社長になぜ呼び出くらう?加奈は不思議でたまらなかった。

「まさか直々に首とか?」


「天宮君」


「はい;(꒪~꒪ ‧̣̥̇);な、なんでございますか?

首は脚下で!」


「は?・・・首?って」


「え?違うならいいでッス」


「君は好きな彼がいるかい?付き合ってる人とか?」



「は?」

社長は真剣な顔をして聞いてくるだけじゃなくて近付いてくる



ま、まさか社長ってバ私の事が?好きだとか・・・

こまる~なんと返事したらええの?


「僕はずっと片想いしてる女性がいて、彼女の言う事する事に従ってきた」

この時点で加奈じゃないと理解


”へ”

なんだ‼あー

私への告白じゃないじゃん

狼狽えてソンした‼

「そうなんですねーへー」

加奈は自分の思い過ごしに気づいて、どうでもイイヤな感じで答え少し残念に思った。

そりゃあそうか、勘違いしそうなシチュレーション

社長は加奈の肩をガシッと掴み

「武と付き合いなさい社長命令で」


「え⁉️え”え”-」

まさかの付き合え宣言?しかも何てつーた、あの武と武ってアイツしか浮かばない?何でなんで



「君が武と付き合い、その先に結婚があれば君は私の義妹だ」



「は?義妹?ギエーエ‼パチクリ義妹って?社長とワタシが義兄妹?

遠慮しまーす」



「君が武と付き合うなら絵里香は俺と結婚を考えていいと言ってくれたんだよォ⤴💕💕」

と意味不明ながッッポーズを髪振り乱して全身でやる

足を繰り返し変えながらヤッタヤッタと右手左手で嬉しそうに


「ハァー(๑¯ỏ¯๑)ー

話聞いてました?

お断りします」

社長の都合で巻き添え食わすな‼️と言いたいが、嬉しそうにはしゃぐ社長は絵里香だけを永年思って来た事を熱く熱く語って来る


「知らんがな」


「ワタシ、もっと女らしい可愛い女性が社長には合ってると思いますケド

あんなに気のつえぇーえ絵里香様より」


下から下から加奈は社長に

「あんなキツイ女はやめておけ」

と伝わるように言葉を噛み砕きながら説得する。


「君はうちの社員だ、社長である僕の幸せを応援する義務が有る!」

と今度はパワハラ並に言ってきた


「兎に角お断りします!」


加奈はサッサと社長室のドアへと歩き出す



「じゃあ君の施設への寄付は取りやめるか!」

頭から水をかけられたような感覚にユックリ振り返る




「え?寄付って?」


「あの施設の立っている土地はオレの土地

建物立てる時も祖父が支援している、今も数百万寄付をしている

君も祖父の支援で少なからず育ったんじゃないか?」


そう言えば.。oO


「ウチは特別な寄付が来るから大学への支援をお願いしてみる?」

と先生は言ってくれた事があった、


「これ以上迷惑はかけられません、育ち盛りが沢山いるからお金はいくらあっても足らないでしょう」

行きたい大学があったから加奈は甘えそうになったが断った

「じゃあ」

と別の提案を先生はして来た


「これからのあなたの人生は長い、たった2年がむしゃらに働いてお金を貯めて大学に行くことも出来るのよ

人に頼りたくないなら自分の力で・・・

加奈は高成績で勉強を辞めるのはもったいないの、頑張ってみない?

あなたは凄く賢い子よ」

そう説得されて、諦めかけた大学への夢を捨てずに、がむしゃらに働いて大学へ進んだ。


あんな滅茶苦茶な両親に感謝する事があるとしたら頭良く生んでくれた事だ


そんな事を思いだす。

「僕と絵里香が結婚するまででいいんだ、弟の武と付き合ってくれないか、無茶な事はよくよく承知している」


必死の社長の懇願する姿に加奈は根負けした

少なからず加奈に生活の場を提供してくれ知らなかったとは言え何不自由なく高校まで行けた、名門の私立高校に行けたのはこうゆう後ろ盾があったからか

先生達は、行きたい高校へ行かせてくれた、お金のかかる私立。

その恩もあり加奈も寄付を続けている

ならば社長の祖父にもなにか恩返しをせねばならない

ここは引受けるべき?


「分かりました😭𐤔」

力無く加奈は呟いた。

それを聞いた社長は小躍りして喜んだ‼️


金額を問わず寄付をしてくれる立派な祖父を持っ社長だ、

武と結婚は無理と言えば後々わかってくれるだろう。

少しの間 絵里香と社長が結婚迄行き着く間なら、我慢我慢

交際経験の無い加奈は交際というものを経験してみるのもいいかもしれないと思った。



「何よソレ

社長、ホントは馬鹿だったの?」

菜乃花は大反対


「まあ、社長の結婚が決まる間だから我慢する。金持ちだし美味いの沢山食べてサヨナラするワ」



そうあれから武と電話で取り決めをした

最低な武は、結婚結婚言われるのを避ける為絵里香の話を飲んだと言っていた

加奈が出した条件はデートはするが男女の関係は無し

武の条件もおなじだった。

まあそうだろうなぁとお互いに納得した。


人目を欺く為の決まり事をつくる

しばらく土日は一緒に過ごし上手く行っている様に装う事、たま一に一緒に出かけること


付き合って1日目が過ぎて行った。

「どっか行きたいとこある?」

その日武のマンションへ初めて呼ばれた

聞かずとしれた駅前の億越えのマンション

見晴らしも良いしキレイ

家具は一流品ばかり加奈には全くの別世界

加奈の生活状況は

カーテンは安売りのペラペラな奴

目隠しできればOK

テーブルは丸いちゃぶ台、クローゼットは伸びて来た竹をノコギリで切って竿にして竿が部屋を真っ直ぐに横切りそこに掛けている

ソファーは寝た布団を一、二のぉ三で畳んで置きソコにドカッと座る。

寝る時は引っ張って伸ばせば、すぐねれる

そんな生活と比べると溜息が出る。


「ハァー金持ちは違うなぁ〜」



加奈はねれればいいOK OK

そんなオンボロアパート風呂は武にも負けないデカイ銭湯へ行く♨️

へやにはトイレだけは付いている。

しかし武の部屋は食うとこ寝るとこ、くつろぐ所が別々にあり

風呂付きのくせにシャワーもある。

2つもいらんくね?

泡もブクブク՞。゚՞出てくるし、しかも

1人にこの待遇、有り得ない勿体ない!

一通り部屋をみてみた後、武が言う。

「今度は加奈の部屋へ行くぞ案内シロ」



へ?ウチくるの?ヤッパリ!

まあ嘘ついても仕方ない行くか🚗💨現実をみとけ武


加奈の軽自動車に武を載せアパートへ連れていく


「ココ」

ボロツとした玄関のドアノブをガシッと掴みクリックリッと2回、回し勢いで引っ張り開ける

ボロアパートにはそれなりの御作法がある。バアアアーンとガラスに音が響きガタガタと窓が空気圧で揺れていた。

「ドーゾ」


「へ?」

武は開けたら全部部屋の中が見える作りに唖然、説明する、寝るとこ食うとこくつろぐ所

全ーーー部一緒


女の子らしいぬいぐるみとかもある、確かに綺麗にしてはあるが畳にキノコとかも生えて来そうなボロッボロの畳‼️



「上がって」


加奈の誘いに戸惑いながらも、ちゃぶ台の前に慣れないソワソワな正座


麦茶を出されるが恐る恐る口にする

ゴクコ・・・クふた口目は飲めなかった

ほとんど水 しかもぬるい水

「コレ、大丈夫か?」

と胃の辺りを撫でてみる、どうも無いけどマズーィ…

窓にヒモがくっついてるのに気付いた

『あれ?なんだ?👀❔』

たけしはヒモを👉指す


「ああ、あれ蛇だよ」

へ~へ~~~~~~びィ


よくよく見ると白い腹に縦線がある吸盤か?

「(((;꒪ꈊ꒪;)))ブルブル俺爬虫類苦手なんだよ。どーにかしろよ

ぺろぺろ舌だしてんじゃん」



「わたしも~苦手よ!

だけどあの子がいるからゴキもネズミも出ないしあの蛇とはWin-Winな関係と考えるようにしたの、まあ切り替え切り替えよ」


背中がムズムズ座ってるけど腰が浮く


「一匹か?」

恐る恐る聞いてくる


「あの子しか会ったこと無いから分かんないけどまだいるんじゃない?一匹って事はないでしょう笑笑😂」


「デ、何する?」


「へ?なにするって?」

武が意外な顔をして聞いてきた。


「明日からG•Wよ」


「へ?GWってホテル忙しんじゃないの?

かけ入れ時でしょ」

チラチラ蛇を見ながら答える 蛇はじーっと武を見ている

ヘビも武も落ち着かない❗️


シッシッゞ(o`Д´o) シッシと威嚇しながら手を払う



「あんま、気にしないほぅがいいよ、」

加奈は平気そうな顔をして言う。


「お前平気なのかよ

俺長く伸び縮する蛇は気持ち悪いんだよ

どっかいかせろよ

飼い主なら」



「蛇太郎、ごめんね

ちょっと後から卵あげるからよそで遊んで来て」


シュルシュルとシッポを合図の様に振りながら蛇太郎はアッとゆうまに居なくなった。


蛇太郎が居なくなりホッとした武は

加奈の顔を見て言う

「お前話せるのかよ、しかもシッカリ名前つけてんのかよ

気持ちわりぃ」

武が身震いしながら言うと


「失礼ね、スネーク先生以外は話せないとおもうよ

蛇太郎は何にもしてないし

文句言われる筋合いはないし、飼ってもいないし蛇太郎にしつれいじゃない、自分で生きてんのよ偉いわよ!」

フンッ



「デ、どうすんのGW

わざわざ社長が休みくれたの

武と旅行でも行けって 先ずは親睦を深めてこいって、ってか深まるかわからんケド」

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